炭素繊維を縦方向に使用したカーボン「TAMCA ULC」を搭載したラケット 「KAZAN CARBON」(カザン カーボン)です 形状を大きくした中国式ペンシリーズである「X」は中国で展開されているシリーズですが「限定品」として、国内で販売されたモデルです 同社の通常のラケットと比較して、ブレードが一回り大きくなっています
板厚は平均「6.8mm」とやや厚め、ブレードが大型化したため、ラケットサイズは「100g」とかなり重めです(平均は90g程度のようですが) グリップがやや薄く丸みを帯びているので、握りやすいラケットではありますが、「重量がある+カーボン」という事もあり、かなりずっしりと来ますね
スペックが「ミッドファースト」となっていますが、感覚としてはファーストに近い感じの弾みはありますね 打球感はかつてのカーボン系と比較すると硬すぎずに球離れもなかなか良いラケットですが、とにかく「手に響く」んですよ 当たる位置が少しずれるだけでもビンビン手に響いてきます 形容すると鉄の棒で叩くとしびれがくる様な感覚ですね 響きがかなり強いです その為、強打するときに芯で打球できないとかなり違和感が強くなってしまいます スイートスポットがほかの中国式より若干違うので、打球に影響がかなり出る印象ですね
当初表を使用しましが、あまりの響きの強さに悩まされ続けた印象が強いですね・・・・・ドライブ系は軽いタッチでもスピードが出るので、カーボンらしくスピード感のあるボールは放てます 鋭いボールになるので、テンション系との相性は良いラケットではありますね カーボンにしては極端に硬くないラケットではあるので、当て方に慣れてしまえば、スピード性能が魅力の一つにはなります ラケットの重量がある為、ラバーの組み合わせが重要になってきます
かつてシェークで存在していた「KAZAN」と比較すると、カーボン感覚は残しつつも打球感が良くはなっている印象はありますが、響きが強く、真の性能を発揮することが難しくなっている印象がありますねえ(腕のせいかもしれませんが) 個人的にはこの響きが最後まで影響し、合わせることができないラケットでした 悪くないラケットではありますが、クセが強く感じますね 気を遣いながら打球する必要があるラケットです このような打球感の為、中国ラバーとの組み合わせが難しく、テンション系が中心になる印象ですね 重量の関係上、両面に貼って振るよりは片面で威力重視のプレースタイル向けのラケットですかね 個人的にはブレードを大きくせずに、通常のサイズで使ってみたいラケットでした スペックはいいだけにもったいない印象ですね