世界選手権やオリンピックといった主要の世界大会でも大きな実績を収めた表ソフト「スペクトル」はTSPブランドがVICTASに統合された事により廃盤となりましたが、プラボール+ノングルーといった卓球にマッチしたバージョンとして再登場しています この「スペクトルS2」は反発力とコントロールの良さを重視したタイプのラバーとなっています
パッケージデザインも一新され、かなりシンプルになってます ラバー名が大きく中央に書いてあるので、間違える事は無いですね パッケージが同じでシールが貼ってある様な物ではなくなっているので分かりやすくなっています ラバーは日本製です 日本製のテンション表は少数なので、貴重な一枚となります
シートはスペクトルを継承しているとの事で特徴的な縦目の粒配列と円柱+台形という粒形状に関しては大きな違いは無いですね スポンジの影響で打球感がそれ程硬すぎる事無く、反発力が上がっている という印象です スポンジ硬度はメーカー表記で37.5°±3となってます ドイツテンションの様な強い食い込みが無く、強打時に食い込みすぎないので、ハードヒットしやすいラバーとなっていますが、スピード性能はドイツテンションの方が総じて優れていますね また回転性能はスピードタイプの表ソフトなので際立ったものではないですが、回転はそれ程かけ辛い というものではないですね 優れたナックルボールが出せるのが特徴ですが、滑りは抑えられ扱いやすくなっています 球離れは際立って早いものではないですがやや早めで特徴的な直線弾道はスピード系表らしい印象です またテンション化はされたものの、それ程重量が上がっていないですね
スピード性能や回転性能はドイツテンション表の様な際立ったスペックではないですが、強い打球時に食い込みすぎない硬さと前陣で使用するには弾みすぎない弾性が大きな特徴ですね ラバーの特徴はスペクトルの特徴をそのまま引き継いでいるので、違和感の少なく、弾性が引き上げられている点が大きいです 台上やサーブ、ショート等の細かな部分で食い込んでから飛び出して行く、ドイツテンションで多いタイムラグが皆無なのでスポンジの食い込みの強さがネックとなる という事が無いですね 打ち方を大きく変える必要が無い というのは大きな所です 既に完成されていたラバーを現代卓球に適した調整が施された印象ですね テンション化されたことにより若干価格が上昇していますが、特徴はそのままに弾性アップやナックルが出しやすいながらも使いやすさがアップしている等、メリットも大きくなっている印象でしたね