独自性のある用具を展開するメーカー「air」ですが、ロット毎にラバーの特徴や特性が変わるといった点があり、趣味性が強い印象のメーカーでもあります 回転系表ソフトとして長くラインナップされているこの「PANAMEA」ですが、前回の「Dyna」スポンジから更に進化し、大きく弾性を向上させたモデルとなっています
パッケージはここ最近使用されているデザインの物ですね ロット毎にラバーの仕様は変わりますが、パッケージが変更される事はここ2~3モデルでは無いですね スポンジ硬度は「35°」となっており、打球感はかなり軟らかくなっています ただ軟らかいだけでなく、反発力が大きく向上している為、軟らかさの割に球離れはまずまず良好ですね
「Dyna」スポンジになってからは弾性面では大きく進化し、RFE版よりも更に良く弾む様になってます 特に食い込んだ後の飛び出しが良くなっており、已打底ではない中国系の表ソフトとしては非常に弾む印象ですね スポンジは写真では明るいですが、実際には暗めの赤でやや粗めのスポンジとなっています ロゴの大きさはこれまでの同ラバーと変わらずですね カットの際にロゴ部分に影響が出るのは残念な所です
回転性能の高さが特徴のラバーでここに関してはしっかりと踏襲されています プラスチックボールによる減退は少なく、中国表らしい高い回転性能を有している印象です 打球感がかなり軟らかく、軽い打球で食い込む為、従来型の中国表の様な非常に硬く低弾性 というラバーでは無いです 歴代のPANAMERAと比較すると、最も弾むレベルで弾性が向上しています 軟らかさの割に飛び出しの良さやスピード性能が加わった事で、中国表としてはかなりバランスの取れたスペックとなっています ただ打球感がかなりソフトなものとなっている為、ハードヒット時の食い込みがネックですね 中国表としてはかなり軟らかいのでハードヒット時にかなり強く食い込みます 日本製やドイツテンションの様な軟らかさや反発力とはタイプが異なるので、ここは気をつける必要がありますね
利点としては特殊素材系のラケットと合わせやすくなっている事ですね これはラバーの特徴を考えると非常に大きいです 軟らかい打球感で弾性は優秀ですから、硬質な特殊素材系と合わせる事で、弾き易さや打球感のバランス調整をする際の選択肢に「特殊素材」を加える事が出来る様になっています
歴代の良い面をしっかり受け継ぎつつ、弾性を大幅に強化したラバーです 打球感がかなり軟らかいので、弾くにはラケットで調整する必要がありますが、軟らかい割に球離れが良い事や中国ラバーらしいナックル性能の良好さ等、より完成度が増した印象です ただ、かなり軟らかいので従来型の中国表の様に強く打球すると潰れてしまう為、ここは好みの分かれる所ですね 使い易さやクセの少ないラバーでもあるので、弾みと食い込みの良さを優先する場合には良いラバーといえます ラバーの完成度は高いですが、問題なのは「air」の「ロット毎の仕様変更」ですね・・・ このラバーに関しては仕様変更が入らない事を祈るばかりです