1970年代に発売されて以降、世界のトップ選手に使われ続けてきた「スペクトル」が「21スポンジ」という新しいスポンジを搭載して生まれ変わった新バージョンの「スペクトル21」です。 現在のトップクラスの選手だと「シンガポール」の「リ・ジャウェイ」選手が使用しています(2010年 7月当時)
ニューバージョンなので、パッケージも一新されていますね。ですが、懐かしさも感じさせるパッケージにも個人的には感じます。ノーマルの「スペクトル」が「硬度35」に対してこの「スペクトル21」は「硬度30」と非常に柔らかいスポンジになってます。打球感も非常に柔らかく、従来のスペクトルユーザーからするとかなり違和感がある打球感になってますね
シートはノーマルと共通です。 打球感が非常に柔らかく包み込むような感じなので、球離れに若干の心配がありましたが、しっかりと弾けば飛び、ショート時には安定するという「使いやすさ」がアップしたラバーとなってますね。個人的には硬いラケットとの相性は非常に良いと思います。 ノーマルと比較すると「すべり」が軽減されており、スペクトルの代名詞「重いナックル」はこちらでは出しにくいかなぁ・・・という印象です。 ですがシートはノーマルのスペクトルと共通なので、ナックルは良く出ます。
全体的にバランスがよくなり、安定感のあるラバーですね。 パワーで押すタイプよりピッチでパシッと弾くような感じのほうがいいかなぁ、と思います。スポンジが柔らかすぎて力押しするとつぶれてしまうんですよねぇ・・・ 速い打点でコンパクトに連打するようなタイプの方が一番使いやすいと思いますね。 ブロックなどが安定しますし、飛び過ぎないので取り回しは非常にいいです。
前述のとおり「すべり」が軽減されていますので、回転はこちらのほうが格段にかけやすくなってます。なので、ドライブ・サーブがやりやすくなり、戦術の幅が広がりますね。従来のスピード系は回転をかけるのにコツがいりますので、スペクトルの特徴を残しつつ使いやすくしてありますね。
「温故知新」という言葉がありますが、まさにこのラバーのためにあるといってもいいでしょう。「スペクトル」というロングセラーに新しいスポンジを搭載することで、使いやすさと威力・従来のよさがうまくミックスされた「新しいスペクトル」になってますね。 現代の卓球ではより前陣でのプレーが要求されていますから、この「21スポンジ」の安定感によって、攻守のバランスが非常にとりやすいです。 初心者から上級者まで、幅広いユーザーに受け入れられるすごい表ソフトだと実感しました。(o^-‘)b