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人気選手ZLFモデル フィーリングと弾みのバランス「バタフライ 劉詩雯」

小柄な体格から繰り出される高速両ハンドを武器に世界選手権チャンピオンにまで上り詰めた女子中国代表選手である「劉詩雯」選手モデルのラケットです 契約の関係で廃盤となっていますが、高い人気を誇るラケットとなっています

  

ブレードサイズはメーカー表記で「158×152mm」となってます 合板構成は「木材5枚+ZLF2枚」という、お馴染みの構成ですね 仕様は所謂「インナー」タイプです このモデルに近いものとしてはやや板厚が厚い「福原愛PRO・ZLF」が(2019年11月現在)ラインナップされています

  

  

初期の劉詩雯は後にシリーズ化される同じく中国代表選手でオリンピック男子シングルス金メダリスト「張継科」選手の名を冠した「張継科」と同時にラインナップされています 後に「劉詩雯ZLF」とマイナーチェンジ版が登場し、その後に廃盤という流れです 打球感はセルロイド時には非常にフィーリングが良く、インナータイプの掴みとソフトな打球感が特徴的でしたが、プラボールでの打球では掴みはある程度維持されている印象でしたが、打球感はボールの関係で硬さが出ている影響が大きく、ラバーによっては特に強打時の「響き」がかなり目立つものとなっています この時期から特注でのみラインナップされていた「AN」グリップが通常ラインナップに加わり始めています やや細身でグリップ中央の膨らみが大きく無い為、フィット感に優れるグリップです

インナー仕様で板厚の薄いタイプとしては良好は弾性を確保しているラケットですが、ボールによる影響かなり受けているのは前述したとおりです プラボール移行後に登場している「インナーフォースレイヤーZLF」の方では打球感の掴みを最優先している合板構成ではあるものの、かなり薄い板厚(5.3mm)でありながら響きが抑えてあるのはボールの特性を考慮した上での事ですかね 弾性は控えめですが回転のかけ易さが特徴のラケットです 対して劉詩雯では打球時に軟らかめの打球感と掴みの良さが硬めのラバーと合わせた際に硬質になりすぎずバランスが良い組合せとなり、弾性の部分でも弾みすぎることがないので、早い打点でのコントロール等に優れる組み合わせといった印象でした プラスチックボールでも同様に「硬めのラバー」と組み合わせた際には打球時の響きはかなり抑えられていますが、セルロイド時と比べると響きの良さが多少出てしまっています 硬いラバーに関しては目立つ程ではないですが、ラバーをある程度軟らかくし、ハードヒットして回転をかける・スマッシュといった場合に先の「響きの強さ」が前面に出てくる印象ですね これはセルロイド時には無かった打球感だったので非常に驚くものでした

粘着ラバーやトップ向けの硬質なスポンジと合わせた際の打球感はZLFの特性を落さずにバランスよくまとまる組合せが出来る印象でしたが、セルロイド時の様なフィーリングや掴み方は流石に難しくなってます なので中国ラバーであれば硬度を1度軟らかい物にする 等といった対策をした方が違和感を少なく出来る印象です ドイツラバーや日本製ラバーではここまで細かな硬度調整は難しいですが、スポンジが硬めで引っ掛かりの良いシートの物 等は合わせやすいですね 中間硬度~FX系の様な軟らかい物 ドイツ系表といったタイプはかなり響きを体感する組合せとなる傾向が強いですね

ボールによる影響は強く出てしまっているものの、裏×裏といったスタイルで硬質なラバーを中心に組み合わせる場合には比較的最小限といった印象です 粘着ラバーであれば硬度調整で対応できる点が大きいですね あまり食い込みを良くし過ぎるとラケットの響きが出てくるので、1度程度で抑えた方が良いです ラケットのスペックはつかみと弾性のバランスが非常に良いのでドライブの安定性と威力の両立は流石タマス社のトップ選手モデルだな いう印象でした ネックとなるのはソフトなラバーで強く打球した場合や表ソフトの主体となる弾く打ち方を行った時ですね これは結構響きが出るので、注意が必要です このあたりはかなり好みがはっきりする打球感となってます 総合性能の高いインナーラケットですが、契約の関係とはいえ廃盤なったのは残念ですね

 

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