プラスチックボール対応ラバーとして登場した「GF-T」シリーズの最上位バージョン「GF PRO」です 従来のGF-Tシリーズと比較して打球感や飛び出しの早さ等が特徴で、スピード・回転性能などが大幅に強化されたラバーとなっています
GF-Tシリーズは銀のパッケージでしたが、GF PROでは金色のパッケージとなっています 右上に誇らしく「GF PRO」の文字が入っています スポンジ硬度は47.5°です これは「GF-T 48」と同じスポンジ硬度ですが、GF PROはスポンジやシートに改良が加わっている為、打球感やボールの飛び出しが早くなっている印象を受けます グリップ力があり、大きな弧線を描くラバーがGFシリーズの特徴でしたが、GF PROは飛び出しの関係で直線的な弾道のボールが打ちやすくなっていますね
ロゴ等はGF PROと入っているので分かりやすいですが、かなりシンプルです スポンジはGF-Tシリーズと比較するとかなり大きな気泡が特徴的となってますね グッと掴んで飛び出すタイプからややハードな打球感に仕上がってます とはいえ硬すぎる事は無く、食い込ませる事が難しいタイプのラバーでは無いです
「プロ対応モデル」を掲げて登場しているラバーなだけあって、威力面が大きく強化されている印象です 回転性能は更に強化されていますが、特にスピード性能は非常に強化されており、下がった位置から威力あるボールが打ち込める様になっています GF-Tのトップシートやスポンジと比較すると硬さがあり弾きの良さも出てきていますが、海外メーカー多い、シート・スポンジ共に硬質で重量のあるタイプと比較すると、食い込ませる事自体は可能な硬さにまとめている印象ですね 強い打球時にグイッと掴み、前に飛び出して行きます 前に飛ぶ力はGF PROの方が優れていますね シートの摩擦力がアップしている為、擦る打ち方でドライブを打つ事が可能になっています GF-T48と比較すると、打ち方を選ばない万能タイプとなっていますね
スピード・回転・飛距離等、隙の無いスペックのラバーとなっています GF-Tシリーズはどちらかというと安定性とグリップ力の高さを活かした回転性能が特徴でしたが、GF PROでは打球感が少しハードになり、強いインパクトをした際につかみ過ぎず弾き出す様になっています 球離れが早すぎる事は無いので、ループ・スピードドライブでやりづらさは無いですね また、掴みがありながら前に飛び出してくれるので、台上での打球にも威力を発揮します 威力を重視して極端に硬いスポンジやシートを採用していないのは大きいですね
飛びぬけたスペックを有するというよりは、トータルバランスを非常に高いレベルでまとめたラバーという印象です その為汎用性が高く、フォア・バックを選ばないラバーです 特に打球感は絶妙で、トップ仕様に位置付けているラバーとしては硬すぎないですね 他社のトップ仕様と比較するとかなり使い易いラバーです 特殊素材・木材どちらでもあわせやすいラバーとなってます 耐久性も良好で、ドイツラバーに多い急激な弾性の劣化 というのは無いですね 総合力の高さが特徴です ネックとなってくるのはコストパフォーマンスですかね 同社の後発ラバー「Q3・4」が登場し、高いスペックを有しながら価格差が少ない上に日本製ラバーなので、GF PROの立ち位置としてはGFシリーズ最上位でありながら、Qシリーズから一段下がった印象を持たれかねない状態になっています 立ち位置としては難しい状態になっていますが、スペックは非常に優秀で万能タイプなので、失敗のし辛いラバーです 幅広いプレースタイルに対応できるのは良いですね