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特徴的な木材を使用 質感が素晴らしい
「STIGA EBENHOLZ NCT Ⅶ」 ST

ハードウッドシリーズとして登場した「STIGA」の木材ラケット 「EBENHOLZ NCT」 最も特徴的なのは「黒檀」を使用した事ですね 褐色で非常に綺麗な外観と質感は高級感が漂い、所有欲を満たすラケットとなっています 見た目の美しさだけでなく、ラケット自体も非常に優れたラケットとなっています

エバンホルツ NCT Ⅶ ST (2)  エバンホルツ NCT Ⅶ ST (3)

この木材の模様と質感は非常に美しく素晴らしいですね 木目が模様となって現れます ブレードサイズはSTIGAの場合は規格化されており、シェークの場合は概ね「155×149mm」程度です グリップサイズが約「100×35mm」ですね(STの場合) ブレードのサイズは同じではあるんですが、このラケットの場合は密度がある為、重量以上に重みを感じるラケットですね ずっしりと手に伝わります

エバンホルツ NCT Ⅶ ST (4)  エバンホルツ NCT Ⅶ ST (1)

エバンホルツ NCT Ⅶ ST (6)  エバンホルツ NCT Ⅶ ST (5)

ブレードの厚さは「6.2mm」と7枚合板では薄めの設計 この薄さは秀逸ですね 5枚合板よりもわずかに厚みを増した程度で威力を格段に向上させる事を可能にしています 仕様の変わった「クリッパーウッド(6.3mm→7.0mm)よりも弾性は高いので、回転性能を落とさずに威力をアップできるのは「木材の差」が大きい事を証明していますね STIGAのグリップは太いので、日本仕様に調整されたスリムグリップの方が握りやすいです 平均重量は「95g±5g」です 平均の重量が重めなので、両面に貼ると更に重量感が出てきます

裏ソフトであれば特に相性に悩まされる事は無いですが、やはり重量の問題と木材合板の中ではかなり硬質で弾性の強いラケットなので、STIGAのラケットの中ではある程度の技量が必要とされるラケットです 代表作である「クリッパーウッド」や「オールラウンドエボリューション」「オフェンシブクラシック」等は万能性のあるラケットでしたが、ハードウッドシリーズは弾性を上げると共に打球感を硬質にしている為、従来の代表作とは明らかに異なるラケットに仕上がっています この「EBENHOLZ」は硬さの割にしなるという性質で珍しい打球感をしているので回転性能は維持されているのですが、回転をかけるにはラケットに負けないだけのパワーが必要になりますね ただし打球感はスウェーデン製特有の打球感で、中でもこのラケット始めとする「ハードウッドシリーズ」の打球感は他社のラケットと比較すると「SITGA」にしかない打球感といえますね このシリーズ以降珍しい木材を使用したラケットは結構出ていますが、打球感に関しては「SITGA独自」というものが強い為、替えが効かないですね 価格が非常に高額ですが、それに見合っただけの性能は持っています  重量の問題が解決できれば、相性としてはやはり「粘着ラバー」合わせたいラケットではありますね 中国NT選手が多数使用するという事が、相性としてのよさを証明していますね

性能に関してはずば抜けた性能を持っています ですがこのラケットの難しさは扱いだけでなく「管理」で非常に悩まされますね これはSTIGAのラケット特有の問題でもありますが、特に気を使う一本です 後期ロットのモデルでは「ラッカー」が強めに塗られていますが、ラバーをはがす際に側面の部分が剥がれてしまう事が結構あるので、貼り替えの際には注意が必要です また、自身でラケットコートを重ね塗りするとラバーが貼りつけることが非常に難しくなります 従来よりも接着剤の量を増やす事になる為、使用する接着剤によっては更なる重量が増す事態となります ブレードの保護はSTIGAの中でも神経質にならざるを得ないラケットになってしまっていますね ラケットコートの量を調整しつつ、接着力の強い接着剤を使用するのがベターです ラバーが反っているような物は特に貼り付けが難しいので、長時間押さえて置いておく必要があります  管理面での注意点が多いラケットですが、そこまでしても使用をするだけのスペックを誇る新しい木材ラケットです STIGA独自の打球感を進化させた極めて質の高いラケットですね

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