ALC初号ラケット再登場「バタフライ ビスカリア(復刻)」

卓球のラケットに「特殊素材」という要素がプラスされ、最初に登場したのが「カーボン」 のちに様々な特殊素材が登場し今日に至る訳ですが、その中でも優れた反発性能とフィーリングの良さを兼ね備えた特殊素材が「アリレートカーボン(ALC)」です これは反発力に優れたカーボンとフィーリングの良さを持つ「アリレート」を組み合わせた特殊素材で、卓球業界を常にリードし続ける日本メーカー「タマス社」が開発した特殊素材となっています その特殊素材を採用した初のラケットがこの「ビスカリア」となります 日本市場では廃盤となっていましたが、海外では継続的に販売されていた事や世界中のトップ選手の使用実績から再販が強く望まれ、復刻して再登場した という経緯のあるラケットです

  

合板構成は「5枚×ALC2枚」でおなじみの構成です 板厚はメーカー表記で「5.8㎜」となっておりやや薄いですね ブレードサイズは「157×100㎜」とサイズに関しては一般的な大きさです グリップサイズはFLで「100×25×34mm」です STグリップもそうですがビスカリアのグリップは少し太めで丸みのあるものとなっており、現行ラケットであるティモボルALCやインナーフォースレイヤーALC等と比較するとグリップに特徴があります

  

  

復刻版の為、グリップエンドのプレートは新しいものになってます また、ラケットには管理番号が刻印されています 平均重量はメーカー表記で「86g」ですが、この個体ではやや重めとなってますね このラケットをベースに様々なALCラケットが世に登場する事になります プラボールにおけるビスカリアの印象は特殊素材系にある特有の硬質で響く打球感というのが皆無で、非常にフィーリングの良さが目立つ印象です カーボンによる響きや硬さはかなり抑えられています グリップの厚さによる影響も多少関係している様ですね 手の大きさによってはやや握り辛さのあるグリップですが、握りこみやすいグリップとなっています

特殊素材の良好な弾みと打球時における掴みの良さが非常に優れていますが、カーボンによる弾き出しが抑え込まれている為、非常に回転のかけやすいラケットになっている印象です この特性により弾みの良いラバーと合わせた際にも飛び出しが早すぎて回転がかけづらい という事がなく、テナジーの様なハイスペックラバーとの組み合わせにも抜群の相性を見せますね またプラボールとなってラバーの硬度が上がっていますが、ラケットが特殊素材でありながら硬すぎない為、硬質なトップ仕様のラバーと組み合わせた際にも打球感が硬くなりすぎない という点が優れています

また粘着ラバーとのラバーとの相性も極めてよく、中国ラバーのネックの一つである「弾み」をカバー出来る弾性を有している点が非常に大きいですね 非テンションタイプの粘着ラバーでは厳しいですが、テンション化されたものや已打底を備えたラバーでは弾性を確保する事が可能です 日本製やドイツテンションの様に飛距離やスピードを出すには難しい部分も少なくないですが、特殊素材と中国ラバーという、パワーが要求される組み合わせがしやすいのも大きな特徴の一つです

表ソフトに関してはラケットの特徴が影響し、掴みの強い打球感になる傾向が強い印象 硬さや弾きを出すにはラバーがかなり限られるラケットです 主流となっているテンションタイプでは硬さを出すには難しい為、硬さと球離れのバランスを取る事に難しさのあるラケットですね ラバーに硬さと弾性のあるものであればバランスがとりやすくなりますが、球離れが早く直線的な弾道を追求するタイプのラケットではないです

裏ソフトとの組み合わせに関してはある程度硬さのあるものから中間硬度位の範囲で幅広く組み合わせやすいラケットです 優秀な弾みと回転のかけやすさのバランスに優れており、バランス型のラケットとしてはトップクラスで隙の無いスペックをしています 回転・スピード・使いやすさ どれをとってもハイスペックのラケットです ラケットが主張しすぎない為、ラバーの特性を発揮させやすいですね 発売されてからかなりの期間が経過していますが復刻される理由はうなずけます ネックとなるのはやはり価格ですかねえ 登場してから年数が経っていますので時代によるのは仕方がないですが、かなり価格がアップしています とはいえ現在主流のプレースタイルであるドライブ主戦型ラケットとしては最高クラスのバランスを有しています トータルバランスが極めて優れているALCラケットですね

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