個性的な用具を多数展開する「Dr. Neubauer」から登場している軽量極厚バルサラケット「High Tech Cypress carbon(ハイテクサイプレスカーボン)」です 中心材に極厚のバルサを採用、上板に檜材を使用したカーボンラケットですが、粒高を始めとする異質タイプと組み合わせる事でも威力を発揮するかなり特徴的なアウターカーボンラケットとなっています
ブレードの構成はシンプルで先に書いた通り上板が檜、その下にカーボン、中心がバルサ材となってます 構成はメーカー表記等では「5枚+カーボン2枚」となっています 打球感はカーボンラケットらしい金属質な音共にやや球離れがあるタイプですね とはいえ一般的なカーボンラケットと比較するとかなりソフトで球離れが早過ぎる というタイプでは無いです 掴む という程ではないですが、弾みの良さがありながらもフィーリングに素材の強さがまずまず抑えられている印象ですね 「粒高の為の異質の為のラケット」とメーカーが謳っていますが、こういうタイプのラケットで異質タイプとの組み合わせに相性の良さがあるのはこのメーカーらしいですね
ブレードサイズはメーカー表記などでは「155×152㎜」とやや小ぶりなサイズです ブレードはやや丸さがありますね 平均重量は70±gとバルサ材の軽さが活きるラケットとなっています 厚みは「10㎜」ありますがこれもバルサ材を中心材に使用したラケットには多いサイズです バルサ材は強度が無いので、軽く台にぶつけてしまっても凹んでしまう為注意が必要です グリップサイズについてはメーカー表記が無かった為、簡易計測となりますが「100×28㎜」程度です グリップに丸みがあり、板の分厚さの関係でやや手に余るSTグリップですが、握り辛さは無いですね
弾性はメーカー表記で「OFF」となっており、これは概ねその位の弾性は備えている印象です 弾みは良いですが軟らかい打球感で球離れもアウターのカーボン系としては球離れが早く無いので、こういうタイプのラケットとしては扱い易い印象を受けます トップ仕様の硬いラバーと合わせた際にも打球感が硬くなりすぎる という事は皆無です 弾むラバーで打球する際に弾きすぎてしまい回転がかけ辛い という事が無いので、弾むラケットでありながらコントロールしやすい点が優れています トップ仕様のテンションラバーと合わせやすいラケットではありますね
表ソフトに関してはカーボンラケットながらソフトなフィーリングな為、強打を主体とする場合には硬さのあるラバーの方が適している印象 弾き易さを優先するタイプのラケットではないですね 異質タイプの攻守のバランスに特化しているラケットなので、優等生タイプのラバーの方が適している印象を受けます 攻撃的な部分を重視する場合には硬質で弾みの良いものの方が強打時の掴みや食い込みが軽減される為、打球時の違和感は少なくなってきますね
粒・変化表等の特殊なタイプのラバーに関してはメーカーが謳っている事もあり、弾みの良さがありながらもかなりコントロール性を失わないですね 弾性は高いので飛距離が伸びる点はあるものの、強いボールを受ける、台上での打球といった際に弾みすぎてコントロールが難しい というのは皆無です 極薄~中程度との組み合わせでは打球時のフィーリングとアウターながら飛び出し過ぎない球離れはアウターラケットとしてはかなり異質なラケットですね また軽量なので操作性は非常に良いですが、片側のラバーとのバランスに注意は必要となってきます ボールを受けた際に特に違いがあるラケットで、これだけ弾みを備えながらも守備的な部分で飛び過ぎて扱えない という事が無いのは驚きですね
檜+バルサ+カーボンというラケットは軽量で攻撃的なプレーヤー向けとしてはラインナップがありましたが、ハイテクサイプレスカーボンの様に異質ラバーと合わせて攻守のバランスが強化される というラケットはかなり珍しいですね アウターカーボン系ながら操作性も高いので、使い易さと威力の強化 という点では粒や変化表の様なラバーを駆使するスタイルのプレーヤーには非常に良い選択肢となります ラケットが軽いので重量のラバーを選択肢に加える事が出来るのは大きいですね ネックなのはバルサ材特有の問題でもラケットの強度ですね これはもう非常に気を使います 後はメーカーが一般的ではないですから手に取りにくい、加えて高価である という事ですかね 極厚タイプのラケットというのも好みの分かれる所です 万能タイプでは無いですが、プレースタイルによってはラケットの特徴が大いに発揮されるラケットとなってます