ヨーロッパを代表する選手として活躍する「ティモボル」選手のブレードシリーズからラインナップされている5枚合板「ティモボルW5」です 残念な事にタマス社の大幅なラインナップ整理によって廃盤となったモデルですが、弾みの良い5枚合板で汎用性に優れたラケットです
ティモボルW5のデザインはオレンジ系のカラーリングです ブレードサイズはメーカー表記で「157×150mm」 グリップサイズが「100×24mm」となっています フレアグリップが細身で、手が小さくても握りやすいグリップですね 打球感は「ソフト」となっていますが、若干弾く感じがあり、実際は気持ちハードな印象を受けます プラスチックボールで打球するとより顕著ですね メーカー表記は「ミッドファースト」です これはその通りで、5枚合板としては弾みが良く、安定した弾みを有しています
平均重量は「85g±」なので、ほぼ平均的な重量です タマス社のラケットは掲載されている重量から大幅に離れる事は少ないので、品質の高さや安定性は流石業界ナンバーワン といえます 板厚は「5.8mm」ですね ラケットのスペックは弾む5枚合板という点が特徴ですが、その他は使いやすさとラバーを選ばない汎用性の高さ、攻守のバランスと5枚合板らしいラケットに仕上がっている印象ですね 何か際立った特徴 というのはそれ程無いですが、ラバーの組み合わせの失敗が少ないラケットといえますね
弾きが少しあるので、粘着系はややハードに感じます これはプラスチックボールになると特に打球感として出てくるので、粘着系はプラスチックボールでは硬度の調整等が特に必要になる印象ですね 弾性は5枚合板の中では良い方なので、スピードが出しやすいタイプです テンション系の様なラバーとの相性が最も高い印象で、打球感のバランスはテンションとの組み合わせが程よい硬さを残しつつも回転のかけやすさを維持している印象でした 「ハイテンションラバー」を生み出しているメーカーなだけに、テンションとの相性は非常に良いですね 表ソフトはラケットが弾いてくれる分打ちやすいですね プラスチックボールでは硬めのラバーよりは少しソフトなタイプで弾む表ソフトが最も組み合わせのバランスが良いです
ラケットで弾みを稼ぐタイプではないバランス型のラケットなので、総じて使いやすいタイプです メーカー表記よりはハードな打球感でラケットが弾くので注意が必要ですが汎用性は高く、ラバーを選ばない印象でしたね 表・裏問わず「テンション系」との組み合わせはどれも総じて使いやすさと威力が両立できる組み合わせとなります 幅広いラバーとの組み合わせが容易になりますね プラスチックボール時に粘着系との相性にやや難ありな印象でしたが、これはラバー側の硬度で調整できる範囲ですかね プレースタイルを選ばないラケットで1本あると便利な印象です 選手モデルしては地味目ですが長く使えるラケットです 価格も非常に良心的な価格帯だっただけに、廃盤は惜しまれますね 非常にバランスの良いラケットでしたね