「ヤサカ社」のトップ仕様のシリーズである「TOP GEAR」にラインナップされているカーボンラケット「ギャラクシャカーボン」です ベースとなっている「Galaxya」(ギャラクシャ)にカーボンを搭載する事により、「Galaxya」が持つ硬質な打球感が更に硬質に仕上がっています
ブレードサイズは「163×150mm」程度と広いブレードです シリーズラインナップとしては現状唯一のスウェーデン製です(2014年3月現在) 合板構成は「Galaxya」が7枚合板で、そこにカーボンを二枚プラスしているという構成になりますので「7枚+2枚」という構成ですね 構成としては珍しいです
グリップサイズは「82×25mm」程度です スウェーデン製ですが「STIGA」の中国式と比較するとこちらの方がやや細身で握りやすいですね 板厚は「6.1mm」とこの合板構成では相当薄い板厚をしている事に驚きです 平均重量は「92±5g」で、合板構成を考えると平均的な重量ですね 板が薄いので、見た目以上の重量感はあります
打球感は通常の「Galaxya」が硬質な7枚合板として認知されていますが、そのラケットにカーボンを搭載した事により、非常にハードな打球感となっています 打球感はかなり硬いですが、スウェーデン製特有の打球感がしっかりとあり、それほど球離れが早くないのが特徴です 特殊素材が前面に出てくるようなガチガチで響く様な金属的打球感ではないですね 「非常に硬質な木材合板」といった趣が強いです カーボンの特性はかなり抑えられている印象です 弾性は良く、メーカーのスピード性能は「11」となっています 「OFF~OFF+」位の弾性は有している印象です また、特殊素材の特性が強いラケットからシフトすると「弾みがおとなしい」と感じる様な打球感なので、木材からのシフトの方が違和感が少ないラケットですね 特に硬質な木材合板からのシフトには向いているラケットですね
ラバーの相性としては少しソフトなテンション系 筋力に自信があれば重量のある回転系テンションとの相性は高いです ラケット自体は硬いですが打球感にクセがないので、どのラバーとも基本的には合わせやすいですね 重量がある事と非常に硬質な打球感の影響がありますが、キョウヒョウや999(GLOBE)の様なガチガチの粘着ラバーを使用するケース以外は大幅に硬度を変える必要は無いです 同社の製品で合わせると、ラクザシリーズであれば打球感のバランスは丁度良いくらいですかね
打球感が非常に硬く、重量がある為に扱いの難しいラケットですが「Galaxya」に+αを求めるラケットとしては完成されている印象ですね 通常の「Galaxya」に物足りなさを感じるようなパワーヒッター用のラケットです 球威のあるボールを放てるラケットですが使いこなすにはハードルの高いラケットですね 重量のあるラバーは総重量が激増するので、まさに「トップ仕様」といえます これ程の硬さがありながら球離れがそれ程早くないので回転がかけやすさと威力が高いレベルでバランスが取られています ラケットとしては完成度が高いですが、万人向けとはいえない印象ですね スウェーデン製の中では珍しい存在のラケットですが、ボールの威力は確実にアップする 超攻撃的なラケットです