バタフライが誇る特殊素材「アリレートカーボン」を採用した反転式ペンホルダーラケット「ガレイディアリボルバーR]です アリレートカーボンを搭載した反転式ペンホルダーラケットは「パラドックス-R」以来となりますが、ブレードの形状等をベーシックな物に変更しています スペック面での違いはほぼ無く、実質的な後継ラケットという位置づけですね
ブレードサイズはメーカー表記で「161×141」mmとなってます パラドックス-Rが表記では「159×141」mmですから、縦に僅かですが長くなっています パラドックス-Rは先端が細い独特の形状をしていましたが、ガレイディアリボルバーRでは同社の角丸型と同タイプの形状に変更されていますね 合板合成は「3枚+アリレートカーボン2枚」となっています 合板構成に関しては変更は無いですね
板厚が僅かにガレイディアリボルバーの方が「0.1mm」厚いです(パラドックス-Rは6.3mm) です カタログのスペック表記が変更されている為、パラドックス-Rに関しては反発力等が数値化でカタログ表記はされていませんが、弾みは「ミッド」 打球感は「ソフト」となっています 対してガレイディアリボルバーRは数値化で表記されています 反発性能はメーカー表記で「10.5」となっており、木材合板反転式の「ハッドロウリボルバーR」の「9.7」と比較すると、特殊素材の分弾性がアップしています ガレイディアリボルバーRと同程度の反発性能を有しているラケットは「SKカーボン(10.5)」や「インナーフォースレイヤーALC・S(10.1)」などが挙げられます グリップサイズはメーカー表記では「80×16×20」mm となっています やや細めですね 平均重量は「59±g」となっており、特殊素材系でバルサ材などの軽量な木材を採用していないラケットとしてはかなり軽量なラケットです 重量のある場合でも60g台なので、非常に軽量な仕上がりのラケットですね
打球感はアリレートカーボンを採用している事もあり、少し弾きの良さがありますが、硬さはそれ程無く、適度な弾性と弾きのバランスが良い印象です 飛ばしやすいですが、アリレートカーボンを採用している他のラケットと比較して圧倒的にボールが軽くなる点が大きな特徴ですね 打球時の軽さは「アリレートカーボンラケットを採用しながらここまで変わるか」という、このラケット独特の打球感です ボールの威力を追求するラケットとしては厳しいですね 非常に軽量で切り返しや取り回しは良く、攻守の安定性に攻撃力を少し強化したラケットです 「前陣での攻守に適している」という、カタログどおりのスペックをしているラケットですね
アリレートカーボンを採用した反転式ペンホルダーというのは現状(2018年4月現在)ではガレイディアリボルバーRのみですし、軽量で反発力もまずまず良好なので、代替のラケットというのは無い点がこのラケットの強みです ブロックや台上、貼るラバー等次第では弾性とのバランスが取り易くなる為、このラケットの特徴を活かす組合せが重要になってきます 強い打球で攻撃的なプレースタイル向けではなく、粒高等で木材ではプッシュのスピードの物足りなさ、弾き辛さなどがある場合にガレイディアリボルバーRがそういった部分を補う事は可能ですね 表×裏や裏×裏等のプレースタイルの場合、両面に重量のあるラバーを組み合わせても総重量を抑える事が出来るのは大きいです 球質はラバーでカバーする必要がありますし、下がるには少し厳しい飛距離ですが、威力のあるラバーを組み合わせやすいのは大きいですね ラケットの特性上「球質の軽さ」は仕方が無いですね
ネックなのは「コストパフォーマンス」これに尽きますね オープン価格化によりパラドックス-Rの定価と比較すると、大幅に価格が上昇しているので手に取り辛いラケットとなってしまっています 代替が無いラケットとはいえ、これは痛いですね スペックとしては操作性の良さやブロック時の安定性にスピードや弾き易さ等、がプラスされるので「もう少し弾き・弾性が欲しい」を達成している反転式ラケットではあります 価格の上昇幅が大きすぎるのが残念ですね