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総柳5枚合板反転式バージョン 板厚厚め
「コクタク YANAGI5ロータリー 角丸型」

コクタクとしては久しぶりの新ラインナップ(2016年 時点)となる「YANGI5」シリーズから、反転式バージョンの「YANGI5ロータリー」の角丸型バージョンです 特徴としては「総柳5枚合板」である事や中国式とは板厚が異なる点ですね 総柳5枚合板らしさに若干ながら弾みがプラスされています

ヤナギ5ロータリー 角丸 (3)  ヤナギ5ロータリー 角丸 (4)

コクタクの反転式はブレードが小ぶりで、ラバーが貼れるコルク部分から先端までは計測した所「136 × 138mm」程度となってます(角丸) その為、他メーカーの反転式とラバーを共用する場合は注意が必要です グリップはやや細身で、サイズは「88 × 22mm」程度ですね 平均重量は「65g前後」となっています(購入時確認) 打球感は柳材特有の軟らかさと抑え目の弾性ですが、カット用ラケットで体感する様な独特の響きはかなり抑えられています

ヤナギ5ロータリー 角丸 (1)  ヤナギ5ロータリー 角丸 (6)

ヤナギ5ロータリー 角丸 (5)  ヤナギ5ロータリー 角丸 (2)

ブレードサイズは「7.0mm」となっており、YANAGI5中国と比較すると「0.8mm」厚くなっています 1枚あたりの板の厚さは等しい様です 所謂「異質攻守タイプ」なラケットですが、総柳5枚としては弾性は良く、ALL- ~ ALL程度の弾性は有している印象です 木材の特徴が弾ませるタイプではないので、木材の特徴を活かしつつ、弾性もまずまず確保できているラケットですね 同じく総柳5枚合板の「スプライン」シリーズの「リアルヒット加工」の様に「加工」を施して弾性を上げていないので、木の質を活かしたラケットです

反転式としては単板を除いて板が厚めの為、若干の握りづらさがあるものの、全体的にコンパクトなので操作性が非常に良いラケットです ボールの止まりは柳ラケットらしさがありますが、振りぬいた時に飛ばせる点が攻撃時に効果を発揮します 裏ソフトとの相性はラケットが厚めでソフトなタイプですが、弾性が控えめなので攻撃力を追求する場合はテンション系になりますね ラケットの特徴としてはボールを止めるタイプのラケットでラケットの弾性や球離れが控えめな為、ハイスペックなテンション系を貼った場合でも大きく操作性が失われる事はない印象です ラケットが当てるだけで弾き飛ばす様な事は無いので、回転はかけやすいですが、中国系のラバーの様な回転重視のラバーの場合は飛ばす事が難しいですね ある程度弾性が確保できるラバーを使用する方が、裏ソフトの場合はバランスが良くなる印象でしたね

粒高やアンチ等の特殊なラバーと相性は良く、ボールの抑えが利きますが若干飛距離が出る印象です 角度の修正が必要ですね とはいえ、飛びすぎて抑えが利かない という程の差はないです ハードヒット系を多用するプレーが多い場合は硬めのラバーの方が良いラケットですね 表ソフト等は特にその傾向が強いです 軟らかめのものでは弾性の強いテンション系以外は弾き飛ばすのが難しいですね ラケットが弾かない上にラバーがボールを持ちすぎてしまうので、飛距離が出せない組合せとなります 強いボールを受ける分には良いですが、攻撃性は失われます 柳ラケットとしては飛びが良い方ですが、攻撃性をある程度確保するにはラバーの弾性も求められます

総柳5枚合板の中では弾みが確保されており、ボールの止め易さとのバランスが取られているラケットです 軽量でコンパクトなので取り回しが良く、操作性の高さも良いですね 板厚が反転式としてはあるので握りづらさはありますが、ラケットを削り込む事で対応は可能ですかね ラバーの相性としてはやや弾性があり、硬いものがラケットの弾性や打球感を合わせるとバランスがよく、回転のかけ易さ等のバランスがとりやすい印象でした 粒高等はあまり選ばないラケットではありますが、低弾性のラケットにテンション系の粒高の様なラバーを使用している場合は注意が必要です 異質ラバーを使用しつつ、ラケットの威力を少しだけ上げたい という場合には良いラケット という印象でしたね

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