日本市場に参入している、コストパフォーマンスに優れたラケットを中心に展開する台湾メーカー「akkadi」 その中でも際立ったコストパフォーマンスを誇る反転式ラケット「パワーOFF＋」です 日本式やシェークもラインナップされている為、選択肢の多いラケットです
メーカーカタログ表記では角型のサイズは「142×134mm」となってます 極端に細すぎる事は無いですね ややサイドが丸みがあるかな といったブレード形状です 生産国はメーカー表記では台湾製となってます 質感としてはまずまず良い印象を受けます 丁寧 とまではいかないですが、価格を考慮するとかなり健闘していますね グリップサイズは角型では「90×26mm」です 印象としては少し長さがあり細いですね 特徴的なのはグリップがすべて木材である事ですね グリップ両面にレンズもはめ込まれています このグリップの良い点としては削りやすい事が挙げられますが、ネックとしてはコルクと指への当たりが強い事です その為フィットさせるには削る必要があります
ブレード厚は6.5㎜と少し厚めです スペック的には攻撃用5枚合板ですね やや硬めの打球感に程よく弾きのあるラケットです 弾性が意外にも高く、反転式としては攻撃性の高い5枚合板という印象ですね 先述していますがグリップが木材の為、指の当たりが強いです 軽く削る等でフィットさせた方が良いですね
ラケットとしてのスペックはフィーリング重視ではなく、弾性とやや硬さのある打球感が特徴です メーカー表記では「スピード 8 コントロール 8＋」となっています やや厚めの影響が出てますね ボールを掴む、しなる というタイプでは無いです 球離れが早いラケットではないですが、弾かないラケットではない為、テンション表の様な球離れの早いスピード重視のラバーとも相性は良いですね
中国ラバーの主流である硬い粘着ラバーの場合、テンションタイプであればスピードを確保しつつ安定性を向上させる事が出来る組合せとなります 下がった際の飛距離やより反発力のあるラケットと比較すると厳しいものの、5枚合板 × 粘着ラバーとの組み合わせとしてはスピード性能は良好です テンション系で反発力のあるラバーと組み合わせる事で、粘着ラバーのネックとなる部分はかなり解消できる印象です ラケットがやや硬質で弾きも備えているラケットなので、硬度を少し落として回転をかけやすくすることでよりバランスの取れた組み合わせとなりますね フィーリングを重視しているラケットでは無いので、フィーリングよりもハードな打球感を優先するラケットといえます
粒高の様なラバーの場合、ブロック時の安定性と攻撃的な打球の際のスピードの両立が難しい所ですが、5枚合板としてはやや弾むタイプなので、守備的な部分では少しシビアになってくる印象です とはいえ極端に弾むラケットでは無いので、弾みすぎて難しい というのは無いですね 守備的な部分を重視する場合にはスポンジ厚の調整とかで対応する必要があります 粒高で積極的に打っていくスタイルの場合には弾き易さがある為、攻撃的なボールは打ちやすいですね 異質スタイルの場合では攻撃を重視したスタイルに適したラケットといえます
2023年6月現在でメーカーが出している価格が「4400円(税込)」というのが驚異的です 少なくとも30年前位の安価なラケットがこの位でラインナップされていましたから、非常にビックリします スペック的には5枚合板の使い易さを備えつつも弾性がややあり、弾きすぎない というラケットです 硬さが多少ありますが、極端に硬いタイプでは無いです また、5枚合板としては意外にもスピードが出ますね ここはかなり意外性のある所です クセの無いスペックではありますが、板厚がややあるので、掴みやしなりといったフィーリングを重視する場合には選択肢から外れてきます 反転式に関しては攻撃的なスペックを有する物は限られてきますが、このラケットは5枚合板ながら攻守のバランスが良く取れているという印象でしたね
