それまではドイツ製のラバーを軸に展開していたミズノ社ですが、自社開発を行い「日本製テンション」ラバーとしてラインナップされた「Q」シリーズ Q3はシリーズの初号ラバーとなっており、特徴的な引っ掛かりと弾みの良さが特徴のラバーとなっています
パッケージはGFシリーズと比較すると控えめのカラーリングとなっていますが、パッケージは光沢のあるものとなっており、実際にはインパクトのあるものとなっています スポンジに紫系のカラーリングが採用されているので、パッケージの紫はスポンジのカラーをイメージさせるようなデザインです
シートはマットな質感となっており、ドイツ系の趣が多少ありますが「MADE IN JAPAN」の文字がしっかりと入っています スポンジは紫系の気泡のあるタイプで、これも見た目的にはドイツ製の様なスポンジですが、日本製となってますね スポンジ硬度はメーカー表記で「47」となっています トップ仕様らしく重量はあるものの、ドイツ製と比較するとシートの硬さはそれ程なく、打球時にグリップ力の強さが特徴的なシートとなっています
それまで同社のラバーでシリーズ化されていた「GF」や「GFPRO」等と比較すると、シートの引っ掛かりが圧倒的に良くなり、前に飛ばしやすくなっている点が特徴です 弾道はGFシリーズの強い弧線弾道から、やや直線気味になっており、弾道のバランスが取れている印象です 球離れは極端に早いタイプではなく、シートでグリップした後、飛び出していくラバーですね かなりシートでボールを掴むラバーです シートの掴みに対して回転性能は際立ったタイプのラバーではないですが、グリップ力の高さを活かしたドライブが打てるラバーとなってます GFシリーズから大幅に弾性や回転性能は向上しており、特に下がった際の球威やスピードではトップ仕様らしい威力のあるボールが打てるラバーとなっています 回転性能はこのクラスのラバーとしてはもう一段欲しい所ですが、シリーズ最初のラバーとしてはかなり完成度が高い印象ですね ドイツ製ラバーと比較するとシートが硬すぎるという事がないので、早い打点での打球で弾き出してしまう というのは軽減されているラバーです
グリップの力の高さが最大の特徴で、ドライブ時にギュッとシートが掴んで飛び出すラバーです その際に上に上がりすぎる事がないので、前に飛ばしやすくなっています シートのグリップ力を生かして台上での攻撃的なレシーブやドライブ等で威力を発揮します 回転性能はこのクラスのラバーとしては若干厳しい印象 スピード性能は優秀といえるスペックです 比較的シートが敏感過ぎないので、レシーブの際にシビアになりすぎる という事はない印象です トップ仕様のラバーとしては比較的使いやすいタイプですかね ネックなのはコスト面ですか 意欲的なラバーではあるのですが、スペックの割に割高感のあるラバーとなってしまっています とはいえシリーズ最初のラバーで、日本製のテンションラバーというのは選択肢が少ないですから、新しいラバーが登場する毎に改善されていくのを期待したい所ですね