「世界初のエネルギー内蔵ラバー」として登場した「ブライス」のソフトバージョンである「FX」です。当時としては破格の「5250円」という価格設定が印象的でした。このラバーをきっかけに「ハイテンションラバー」という新ジャンルが生まれ「高騰化」が進んでいくわけですが、消して安くないこの価格設定にもかかわらず爆発的なヒットとなりました。
エネルギーを爆発させたようなイメージのなかなかインパクトあるパッケージです。「ラバー自体にエネルギーを内蔵」という画期的なシステムを搭載したこのラバーは従来の「高弾性ラバー」と比較すると弾性が飛躍的にアップしています。「テンションラバー」のその後の発展は同社を代表するラバーとなった「テナジーシリーズ」が証明しています。 打ってみた感想としては「かなり柔らかいが良く弾む」ですね 若干下がった位置でも問題はさほど無い弾性です。「アツ+カット用ラケット」にも関わらずかなりの弾性なので、攻撃用に貼って使用するとかなりの高反発になる印象ですね 「陳衛星」選手的な「フォアに来た球は攻撃」スタイルには持ってこいのラバーみたいですね。
しっとりとしてきめの細かなシートは「さすが日本製」ですね。ホントに他国のラバーと比較してもここまでの高品質なラバーというのは日本製がやはり群を抜いてます。 その分価格もあれですが・・・σ(^_^;) まぁこれは「品質と安心感」の値段と考えればそう高くはないのかなぁ、と納得はします。今のラバーの流れを見ていると「バタフライが開発」→「他社が追っかける」という図式になっていますので、悩んだ際の選択肢としては常に上位に来る印象はありますね 高価格ではありますが性能が高い物が揃っており、用具選びで失敗しない確率は高いメーカーです
回転性能も当時の最新技術を搭載していただけに、高いスペックを有していますが、グルー使用を前提としているラバーなので流石に現在では時代の流れを感じてしまうスペックですね これは仕方がないです スペック的には回転よりもスピード重視の設計ですがが、現在はノングルーですが弾性はほどほどに弾むので、弾性が不足というような感じはあまりなかったですね。 テンション系の中でも相当使いやすい部類になってます(最初期の世代ですから当たり前ですが) ドイツ系のテンションだと勝手に飛び出す感じがするものが多かったりするんですが、このラバーはしっかりと食い込んでからボールが飛びだすので非常にコントロールしやすいとのことです そのため攻守の技術が非常にやりやすかったようでした。
打球感がとてもソフトで気持ちよくボールが打てるラバーですね。 安定して打球できるのでコントロール性能はテンション系の中でも高いです 回転に関しては「う~ん」ですが、安定性とスピードのバランスがいいので「使いやすくて弾むラバー」を探している方にはいいんじゃないかなぁ、と思います。 登場からだいぶ経ちますがそれでも多くのユーザーから使用されているという実績をみると同社の「スレイバー」の系譜を受け継ぐような感じがします。 世界のトップを走るメーカーはやっぱり凄いなと感じましたね 現在はテンションラバーが大いに発達し、モンスターラバーとなった「テナジー」が登場していますが、「ブライス」シリーズなくして「テンション」は始まらなかったので、記念碑的なラバーといえるでしょうね