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片面カーボン+スプリング加工 「コクタク カーボンモルテック」

高品質な檜単板「尾州」シリーズなどで知られるメーカー「コクタク」から登場している片面にカーボンを配したラケット「カーボンモルテック」です ペンホルダーでは反転式である「レーザーカーボンプレシアスロータリー」が同社からラインナップされています

  

2020年3月現在では片面に特殊素材を配したラケットというのは主要なメーカーではシェークではこのラケットのみです ブレードサイズは155×150と縦が僅かに短いですね やや丸っこいブレード形状となっています 合板の構成はフォア側が檜+カーボンで中心がバルサ材、バック側が檜、特殊加工木材となっています ブレードサイズは6.5㎜と少し厚めですね

  

  

ラケットはバルサ材を使用しているので軽量化が図られています 平均重量の記載は無いですが、この個体では76gとなっています カーボンを片側のみとはいえ配したラケットとしてはかなり軽く仕上げてありますね グリップサイズもメーカー情報は無いので簡易計測ですが、縦が104㎜ 幅が握る部分が28㎜程度となっています グリップは少し太めで平たいタイプです 太めで角ばったSTグリップの角を落とした様な太さがあるので、好みの分かれるグリップですね 「異質向け」と記載がある様に主に木材の面には粒高やアンチといったラバーを貼る事を前提に設計されています

プラボールにおいては打球感が軟らかくなりすぎるという事はなく、軟らかさがありながらもカーボンの弾みを備えているのがカーボン面の特徴です 球離れはカーボンラケットとしてはそれ程早いタイプではないですが、弾性の面で良好な弾みを確保しており、カーボンの響きや弾きの強さを抑え込みながら弾みを落としていないラケットです 木材面では吸収性と弾性のバランスが良く、ブロック力を優先する様な低弾性ではないですね 反発は抑えてありますが、ブロック等のコントロールを優先した低弾性のラケットと比較すると、飛び出し方はこのラケットの方が強い印象を受けます 粒高やアンチといったラバーでブロック力を重視する場合はラバーの厚さを細かく修正する事になりますね 粒高で強打をしていく様なプレースタイルの場合は攻撃力とブロック時のコントロールのバランスが取りやすくなる弾性です テンション粒の様な弾みの強い物の場合はブロック時のコントロールがネックとなってきますが、攻撃的なボールを打つ事が可能ですね 台上でのプッシュ等、攻撃力を優先とした組み合わせに適している木材面です

カーボン面では硬さのあるラバーと合わせた際にカーボン特有の硬さや弾き、響きが抑えられているので回転をかける際に弾き出してしまう という事は抑えられるのが良いですね 47.5~50.0°といった、プラボール後に主流となっている硬めのラバーとの相性は良好です カーボン系としては弾かないので、グリップ力を活かした弧線が強いタイプよりは前に飛ぶ力が強い、硬めのラバーの方がバランスはとりやすい印象です 表ソフトの場合はカーボンでありながら弾きが抑えてあるというラケットの特性上、ドイツテンション表の様なスポンジが軟らかいラバーではかなり掴みが良くなりすぎる印象 硬質で球離れの良いスポンジの表ソフトの方がバランスとしては良いですね

木材面は異質用としての設計ですが、吸収する力は程々に飛ばしやすさのある設計となっています これにより粒高でのプッシュや強打等、攻撃時の飛ばしやすさが特に優れている印象です ブロック等、守備的な部分に関しては吸収する力はあるものの飛距離が出やすいので、ラバーとのバランスを慎重にとる必要があります カーボン面に関しては軟らかさがありながらカーボンの弾みを備えているので、若干硬いラバーで威力を出す、グリップ力のあるラバーでドライブを安定させる といった選択肢が多いですね 表ソフトでは弾き辛さが目立つので好みの分かれる所です カーボンラケットですがクセは少ないですね 特殊素材系を粒高やアンチといったラバーと組み合わせる際にはどうしても変化を加える・止めるといった際に飛びすぎてしまう点がネックになるので、そういった部分を片側のみにカーボン、もう片側は特殊加工といった、異なる構成で対応している というのがこのラケットの特徴です ネックとなるのはかなりマイナーなメーカーなので手に取り辛い事ですね コストパフォーマンスは良い方だといえますが、手に取る事が難しい上に特殊なラバーを使用する事を前提にしている という点で注目されづらいのが難点です とはいえ攻撃力を大きく引き上げながら、異質ラバーの特徴を損ねない様に攻守のバランスに配慮されたラケットとしては貴重なラケットとなってますね

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