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攻守に優れるカット用ラケット 「VICTAS 松下浩二」

2010年にスタートした中・上級者をターゲットにしている「VICTAS」から登場したカット用ラケット「松下浩二」です 元々は「バタフライ」と長年契約をしていた「松下浩二」社長が「TSP」社長就任・VICTAS展開という流れの中で言えば当然といえば当然のラインナップですかね 非常にカットと攻撃の切り替えのやりやすいラケットとなっています

  

構成はベーシックな5枚合板ですが、ここまで「マツシタ」ブランドを前面に押しまくってるのはある意味すごいですね ブレードサイズは「165mm×155mm」程度 グリップは「100×27mm」程度です グリップは楕円で太めですね 安定感があり握りやすいグリップです 打球感はソフトで球持ちが良く、打ちやすいですね コントロールが非常やりやすい印象でした 弾みはカット用の中ではやや弾む印象でしたが、現代のカットマンは攻撃とのバランスも重視する事が求められますので、テンション系のようなラバーとあわせても極端に弾みすぎない程度の弾みでしたね

  

  

板厚は「5.4mm」と薄めの設計 ソフトな打球感+しなりがコントロール性を高めています 重量もここ最近のカットラケットは軽量になってきていますね しかしグリップデザインがすごい特徴的ですね 名前がドーンと入ってます 卓球界を代表するカットマンですので、入っていてもおかしくは無いんですが、ちょっと直接過ぎて驚きます

印象としてはかなりベーシックな印象ですね 何か特別新しい事をやっている感じはありませんでした ノングルーになった事で減退した弾性を上げる為にラケットの弾みを向上させている感じはありますが、一番の特徴ははラバーとの組み合わせやすさ ではないですかね 粘着・テンション・粒・表等、どのラバーとも相性に難がある印象はありませんでした 特に攻撃時には弾み、守備時には安定するという カットマンが求める条件は高い位置で両立しているラケットです

同社のカット用ラバーとして登場した「VS>401」との相性はかなり良く、カットがかなり安定していました 薄い粘着を持たせたテンションですが非常に失速が良いので、カットの安定感は抜群です また、攻撃時には弾みもある為、隙が非常に少ない組み合わせでしたね 中国系の粘着を使用する場合はカットを重視した組み合わせになりましたが、通常のカット用木材ラケットよりは弾みが良いので、やや前よりでカットするタイプには良い組み合わせです 非常に攻撃と守備のバランスが良いので、使用者である兄が驚いていました「カット用としては無駄が無い 使いやすすぎてビックリする」との事です 特に粒高の操作性に関しては非常に感触が良かったようです 回転がかけやすいので、中陣からドライブやカーブロング等の伸ばす・曲げる等、様々な質の回転をつけやすい事も特徴的でした

実戦的で無駄が無いラケットという感じですかね 攻守のバランスが非常に優れているラケットです カット時はボールが止まり、強打時にはある程度弾んでくれる ラケットにクセがなくラバーも選ばないので、失敗をしにくい印象ですね 粒高はテンション系では操作性に慣れは必要はありますが、カット用で使用されるタイプの粒高であれば、キレと変化のコントロールがつけやすく、安定させやすいようです 打球感の好み以外はカット用としては完成されているラケットですね 世界的カットマンの開発モデルは奇をてらわずにバランスに特化したタイプのラケットです 価格を考えるとコストパフォーマンスが非常に良いですね

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