強めの粘着+ハードスポンジ「TIBHAR HYBRID K1J」

フィーリングを重視したラケットを展開するドイツメーカー「TIBHAR」は粘着ラバーである「GRIP-S」の様な已打底ラバーをラインナップする等、ヨーロッパメーカーとしては粘着ラバーに対しての取り組みが比較的積極的なメーカーです すでに登場している微粘着テイストのシートを採用したテンションラバー「Evolution MX-S」があり、粘着ラバーの特徴である回転量を重視したラバーなどもラインナップされています この「HYBRID K1J」はドイツ系のテンションラバーとしては強めの粘着シートが特徴です また、スポンジ硬度が「52.5°」と非常に硬質なスポンジを採用しています 粘着ラバーの特徴でもある「摩擦力」とドイツスポンジの「弾性」を併せ持つラバーとなっています

  

HYBRID シリーズには数種類ラインナップされていますが、HYBRID K1Jのパッケージは白と赤系のカラーリングを採用した明るいものとなっています パッケージに堂々と名前が書かれているので分かり易いですね

  

ロゴはシンプルですが、ドイツラバーとしては強い粘着を帯びている点が特徴的ですね 触るとペタっとしているので、微粘着以上の粘着があります 中国ラバーの強粘着と比較するとやや薄い印象です スポンジ硬度は先に書いた通り52.5°の非常に硬いスポンジですが、打球感自体はソフトではないですが、スポンジ硬度程の硬さは無いですね スポンジの影響で重量があるので総重量に気を使う必要があります 球離れは早いものではないですがテンションスポンジの弾性が良いので飛び出しは良いですね 硬いスポンジの回転を重視したテンション系のラバーは弾性を抑えたものが多い傾向にありますが、このラバーでは優秀な弾性を有している印象です 比較的耐久性の高いスポンジで弾みの劣化スピードは緩やかではないものの急激ではないです

粘着を帯びたシートの摩擦力は良く、擦りやすいラバーといった印象 中国ラバーと比較すると飛ばしやすいので、擦った後にパワーで飛ばす というのは軽減されています ただしスポンジが硬いので、フルスイングして回転をかけるにはスイングスピードの要求されるラバーです 弾道は前に飛ぶ力は強いものの、弧線・直線どちらも作りやすい印象を受けます 特に下がった際にしっかりと溜めてドライブを打つと綺麗な弧線を描き、安定させる事が出来ますね 球質に関しては回転量は優秀ではあるものの「クセ」に関しては中国ラバーの様な独特の球質ではなく素直です 中国ラバーでは確保する事が難しい「弾み」を獲得できているので、優秀なスピードと回転量を活かすタイプのラバーですね

粘着的な質感をしていても回転性能に直結するタイプのドイツラバーは少数ですが、HYBRID K1Jに関しては非常に大きく回転性能に影響していますね これによって擦って回転をかける事が出来るラバーとなっています 打球時に硬質なテンションラバーの様な極端な飛び出しや弾性は抑えてあるので、台上での打球やサーブ等の細かな部分のコントロールがしやすくなっています 粘着ラバーの場合は下がった際に飛距離やスピードを確保する事がネックとなりますが、ドイツラバーの優秀な弾性を確保できているので下がった展開にも強さを発揮できるラバーです 中国ラバー特有のものである「球質」を求めるのではなく、回転性能やスピード性能といったベースの部分で優れた性能を有しています ラバーのスペックは良いですがネックとなるのはコストパフォーマンスと入手性に難がある事ですかね コストに関してはトップ仕様の価格帯としては平均的ですが、他社のトップ仕様粘着テンションとどうしても比較されることが多く、競合した際にややインパクトに欠けている印象です それ以上に手に取り辛い というのがやはり大きなネックですね  とはいえ中国ラバーとドイツラバーの良い所をうまく組み合わせているラバーで、回転性能やスピード性能のバランスは非常に高いものとなっています