良好な弾性を有する中国スポンジバージョン「729×コクタク フレンドシップ729スーパー CNS」

シドニーオリンピックにてシングルス・ダブルスの2冠を達成する等、中国代表として活躍した「王楠」元女子中国代表の名を冠した「フレンドシップ729王楠(後にフレンドシップ729SPに名称変更)」と同タイプのラバーである「フレンドシップ729スーパーCNS」です フレンドシップ729SPには中国スポンジとトラストスポンジが用意されているのに対し、フレンドシップ729スーパーの方では「CNS(中国スポンジ)」の他「JPS(日本スポンジ)」「スーパーチョップ」と3種類ラインナップされています

  

パッケージは紺~群青の様な落ち着いた青系のカラーリングをベースに「729」上に「フレンドシップ」と英語と中国語で記載されているシンプルなパッケージです コクタク社は長く729(フレンドシップ)の代理店を勤めている為、日本市場バージョンという事になりますね 中国スポンジ版の硬度はカタログ表記等では「50°」となっており非常にハードなタイプですが、従来型の粘着ラバーで代表的である、NEO以前のキョウヒョウと比較すると僅かながら食い込みのあるスポンジとなっています とはいえ相当に重量があるスポンジで、総重量に影響を及ぼすラバーという印象です ちなみに日本スポンジ版であるJPSは45° 同じく日本スポンジであるスーパーチョップは40°と少しソフトな物になっています パッケージは729SP(旧王楠)とはカラーリングが違うので見分けやすいですが、名称がほぼ同じなので紛らわしい点がネックです

    

元々、729社のラバーは同じく日本市場版を展開している「紅双喜」同様に品質面は中国版でも良い方ですが、日本市場版では品質面で更に良い印象です 粘着の質は均一で強めですね 主な使用実績が「シドニーオリンピック金メダル」等2000年代前半ですから、ラバーとしては非常にロングセラーです 打球感は50°という中国ラバーの中でもかなり硬い硬度表記ですが、実際には硬いものの使いづらい程の硬さではないです 僅かですが食い込みがあり弾むスポンジなので、グルー使用可能な時代に登場している中国ラバーとしては弾性はかなり良いほうですね

シートの摩擦力は非常に高く、プラスチックボールにおいても高い性能を発揮します 非常に擦りやすいシートです 弾性はこの時代の粘着ラバーに採用されている中国スポンジという事を考慮すると非常に良く「硬くて飛ばない」というのを少しだけ解決しているラバーです NEOではないキョウヒョウと比較すると弾性の部分ではこちらの方が優れていますね 打球感は硬いですが均一な弾みでバラつきない飛び方をします 回転性能はキョウヒョウですが、ノングルーでは硬くて飛ばす事が難しく、加えてプラスチックボールで更に硬さが増す、飛距離が落ちる等、飛ばす部分でのネックが少なくないです 対してフレンドシップ729スーパーCNSでは硬度表記に対して若干の食い込みがあり、弾性もこの手のラバーとしては良いので、テンション系の粘着ラバーが「飛び過ぎる」といった場合には選択肢として入ってきます 中国ラバー特有のクセ球も出るので、回転とクセ球を活かすラバーですね

ノングルーではかなり硬い打球感ですが、フレンドシップの特徴でもある「使い易さ」はこのラバーでも発揮されている印象ですね 登場してからかなり期間の長いラバーとなっていますが、プラスチックボールでも高い性能を発揮している点はキョウヒョウと同様です 流石にノングルーで使っていくにはラケットである程度弾性を稼ぐ必要はありますが、キョウヒョウと比較するとスポンジに僅かな食い込みと弾みがあるという点がこのラバーの利点ですね とはいえ相当硬い打球感で重量もかなりあり、飛ばしやすいラバーではないです コストパフォーマンスは非常に良いですが、手に取り辛い点がネックではあります 弾性の面では厳しいですが回転性能や中国ラバー特有のクセをプラボールでも存分に発揮しているラバーですね