回転系表ソフトとして長くラインナップされている表ソフト「スピンピップス」ですが、弾性面は控えめなスペックであった為、40mmボール~プラスチックボールでは高い回転性能を活かした「カット主戦型」に好まれるラバーとなっていましたが、テンション系のスポンジを新たに採用し、硬めのブルースポンジとやや食い込みの良いレッドスポンジの2種類で登場しました この「スピンピップスブルー」はテンション系としては硬さのあるスポンジで強打時に潰れにくい事や弾性アップを達成したラバーとなっています
パッケージはカラーリング違いで判別は容易です スピンピップスブルーなので青系の物となってます スポンジ硬度は「43+3°」となっており、レッドより3°程硬くなっています ブルースポンジの硬さは程よく、強打時の食い込みはより少なくなっています そのためスマッシュの際につぶれて遅れて飛び出してくる という、テンション系に多い軟らかさの面で悩む事は無くなっています
スポンジは気泡が大きめとはなっていますが、ドイツテンションの様な大きな気泡までは行かないですね 重量はレッド程軽量ではないですが、硬めのラバーとしては軽い方に入ります スピード性能はレッドがメーカー表記で「14.00」であるのに対し、ブルーは「13.70」と若干スピード性能ではレッドの方が良好なものとなっていますが、差はそれ程無いですね ただ、ブルーの方が硬さがあるので、レッドの方が程よい食い込みと球離れの影響で打ちやすく弾きやすい、回転がかけやすい というのはあります
ブルーに関しては硬さがあり、テンションとしては極端に球離れやスピード性能が優先されたラバーでは無いですが、強打時の安定性や台上での処理、ナックルの出しやすさ等、攻守のバランスに優れた調整が施されています 共通のスペックとしては回転性能の高さですから、プレースタイルに応じて使い分けるラバーです 弾性はテンションとなった事で従来の物よりは弾性は大きく向上していますが、テンション系全体で見ると際立った弾性ではないです とはいえ弾性は良好で表ソフトらしい直線的な弾道と強くは無いですが表ソフトらしい球質はしっかりと出ている印象です
テンション系ですが際立った弾性ではないので、ドイツテンション表の様な飛び方ではないですが、スピンピップスがここまで弾む様になった というのは大きいです 以降はかなりしやすくなっている印象ですね スーパースピンピップス以前の硬さのあるスピンピップスにかなり近づいている印象です スマッシュの際にスポンジが食い込みすぎてしまう事は無いので、ハードヒットし易さがあります 万能性はスピンピップスレッドの方が上ですが、硬さのある打球感と高い回転性能という部分ではスピンピップスブルーの方が優れています テンション化されたラバーですがコスト面では抑えられており、これは非常に嬉しい所ですね 使用するラケットや技術に応じて硬度の選択が出来るのも良いですね