「729」の表ソフトは「802」シリーズや「563」シリーズ等があり、「802」は「コクタク」が代理店として国内でラインナップされている等、「表ソフトに強い」印象の強いメーカーです その「729」から登場した新機軸の半粒「105LEGEND」です 半粒というと鋭い変化とスピードが特徴的な「563」がすでに同社からは登場していますが、この「105LEGEND」は更にスピード性能が向上しており、半粒の概念を覆す超高性能な物となっています
粒はやや太めで離れ気味、配列は縦目です 硬度は二種類あり、今回は「38度」を使用しました が 「729製」ということで、かなりソフトなラバーです 厚さは「1.7mm」ですが、厚さの割に弾みが良く、初速性能が「スピード系表」並に早いのが特徴です 当初、素材系のラケットで使用(stiga ケブテックWRB)しましたが、想像以上の球離れの良さに「硬めの素材系では球離れが良すぎて、コントロールしづらくなる」との事で、木材七枚合板(stiga クリッパーウッド)に変更しました
木材に変更後はソフトなスポンジがしっかりとボールをつかみ、その後に高い反発で飛び出すこのラバー本来の性能が出てきた印象です 鋭いスピード性能に加え、半粒の「クセ球」が良く出るようになりました 硬めの素材系では球の離れが良すぎて、変化が出づらくなりますね ボールは非常にシャープになりますが、その分変化が出る前に飛んでしまう感じでした 木材系に変更後は安定性が飛躍的によくなったようで「ボールをつかんで飛び出すのでコントロールが非常にやりやすい 弾く技術が抜群に安定する」という意見でした
変化に関しては同じカテゴリーの「563」が非常に高い性能を持っていましたが、この「105」も抜群に変化します 前述の「ラケットとの組み合わせ」が重要になってきますが、木材系では非常に高い変化性能でしたね 回転のかかったボールに対しては相当な変化を見せました 当てるだけでもブレるボールが出る上に上から押さえつけるようなブロック・カット性のボール等「意図的な変化」がつけやすいのは驚きました 通常、半粒はどちらかに性能が偏りますが、このラバーはどちらも高い性能を示してましたねぇ 今まで出ている半粒とは全く違う印象です
打球感がソフトですが潰れすぎず、スピードが出るのは驚きです 回転も半粒にしてはかけやすいですしね あまり「すべり」がないので、当てるだけでズルッと落球する という様な事はあまりありませんでしたね~ 異質のバック用としては非常にバランスが取れた半粒です 通常のスピード系表並のスペックに加え、「563」並の変化性能も持ち合わせた 完成度が非常に高いラバーです 1.7mm程度の厚さでよく弾む為、軽量化もできました これは本当にスゴイ半粒ですね 「729」恐るべし・・・・・・・・・・