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弾きの良さと吸収が両立「DARKER SPLINE D2」

柳材を使用したラケットはかつて「カットデナウス」が存在していたダーカーですが廃盤となり、カット用ラケット「7P-2A.DF」のみのラインナップとなっていました 現在は発展型の「N2」の登場により、この「D2」は廃盤となっていますが、使用している柳剤はN2とは異なり「ドロヤナギ」を使用しているラケットです(Nシリーズはバッコヤナギ) 柳材を使用しているラケットですが、加工技術「リアルヒット加工」を施した事により特徴的なカット用ラケットとなっています

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スプラインシリーズは「D1」及び中国式の「P1」は総柳の5枚合板 「D2」は「柳+桐」を組み合わせたタイプ そして「D3」は柳+桐に加えて、上板に輸入材を組み合わせています タイプとしては「D1」「P1」が守備的なプレー向け 「D2」がカット+攻撃のバランスタイプ 「D3」はシリーズ中、最も弾むタイプで攻撃的なカットマン向け という位置づけですね 前述していますが既に「D2」と「D3」は廃盤となっています バッコヤナギとドロヤナギ 柳材の種類に違いは出ていますが、同社の木材に対するこだわりが詰まったラケットとなっていますね

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ブレードサイズは「166×155mm」程度 グリップサイズが「100×22mm」程度となっています グリップは厚みが無く、平坦なタイプですね 板厚は「5.8mm」です 重量が軽いので振りぬきやすいラケットです ダーカーというと「スピードシリーズ」でおなじみの「スピード加工」が最も有名ですが、このスプラインには「リアルヒット加工」が搭載されたことが最も大きな特徴です この「リアルヒット加工」は合板1枚1枚に特殊加工を施す事で打球時の「振動」の抑制等に効果を発揮するとの事です その効果はかなり大きく、柳材を使用したカット用ラケットの打球感とは違いがでいている印象でしたね 柳材の打球感は独特ですが、「スプライン」シリーズの打球感は柳の「クセ」を軽減したことに加えて飛ばしやすくなっています 打球感自体は硬さはそれほど無く、打球時に少し弾く感覚がある といった印象ですね

弾性は柳材を使用したタイプとしては良く、「ALL- ~ ALL」程度ですかね 「ミッドスロー」より、気持ち弾む程度 の様な印象です 柳材の「ボールを吸収する」という特性を活かしながらも弾性がアップしている為、カット時は安定し、攻撃時は威力が出せるラケットです 攻守のバランスをとるカット用としてはどの技術も安定して行えるラケット という印象です 柳材を使用しているラケットに感じないですが、細かな所で「柳らしさ」が出てきます 「柳=飛ばない」は当てはまらないですね

ラバーの相性としてはそれ程難しいものは無く、基本的にどのラバーともあわせやすいタイプのラケットです 中国ラバーでもラケットがある程度飛ばしてくれるので、一般的な柳材を使用したカット用と比べると飛ばしやすくなりますね 特に粒高との相性は良く、弾み過ぎずに抑えられる様になっていますね 弾性とコントロール性能のバランスが秀逸です 粒高でのカットはそれ程厚いものを使うケースが少ないのでフォア側程、調整が難しくなる事は無いです 回転はかけやすいラケットですけどね 弾みの良いラバーでのカットはやや抑える所で慣れが必要な様です

バランスタイプの通り攻守どちらも総じて使いやすいラケットです カット用としてはやや弾性が強いですが柳の特性である「吸収」が残されている為、それ程「飛びすぎる」といった事は無い印象ですね 距離感の修正等で対応できる範囲です 弾みを若干プラスしたい場合はD2の様な「柳+他の木材」ですかね そしてやはり木材に対する「こだわり」と「加工技術」が一味違うラケットに仕上げています 登場から廃盤までの期間が短かったですが、「N2」にも攻守のバランスは継承されてるので、このラケットの意味は大きいですね コストパフォーマンスも高く、隙の無いスペックを持つカット用ラケットでしたね

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