「729」のラバーというと「使いやすい」「ソフト」な印象が先ず来るんですが、この「729-08ES省用」はイメージが大きく変わる性能を持っています
硬めの木材合板(STIGA ローズウッドNCT V)での使用でしたがここまでハードだとは思っていなかった為、非常に打球感が硬く、使いづらい印象がありましたねえ 軽い力で食い込んでくれないラバーなので、軽・中打のようなつなぐプレーでの回転が非常にやりづらいラバーでした 手抜きが出来ないラバーですね 常に強くいかないと性能が引き出せない印象です これだけの硬さの為強いあたりにも負けないラバーで、食い込ませる事が出来ると抜群のスピードが反発によって答えてくれます ドライブも同様で、「いかに食い込ませる事が出来るか」という事が重要になるラバーですね 軽い打球では「スピードが出るな」位しか体感できないので、しっかりとフルスイングすることでこのラバー本来の性能が出てくる印象でした
ドライブは非常に鋭く、低く伸びる弾道で飛ぶので、近年の中国ラバーにしては珍しい、スピードで押していけるラバーです パンチ力があるので、一発強打は魅力ですね それに対し、台上等の軽いタッチが要求される様なプレーでは球が離れないので、小技が非常にやりやすい印象でした 強いボールに対しては強いボールで答えてくれるので、ブロック・カウンター等は非常にスピード感のあるラバーでしたね
シートで回転を生み出しづらいのがネックですが、それ以外では抜群の攻撃性能をもったラバーです 非常に力のいるラバーですが、強い力に対してそのまま答えてくれる「ラバーの強さ」が体感できますね 個人的な印象ではペンよりもシェークの方がパワーを伝えやすいラバーでした クセ球は紅双喜に一歩譲るものの、まずまず出ます このスポンジにNEOのシートを組み合わせたらラバーとしては完成されそうですね~ NTでは「郝帥」選手などが使用(2011年現在)しているので、国用は更なる高性能に期待です 使いづらいが性能十分なラバーですね メーカーの「本気」が感じられるラバーでした