巨龍からラインナップされている半粒テンション「612」をベースにしたラバー「612SP」です まだサンプルの段階で正式な展開はこれから検討 という事の為、掲載はあえて控えていましたが、許可が下りましたので掲載となります 従来のものよりもスピード性能が大きく上昇し、一枚ラバー屈指のスピード性能を獲得しています
サンプル品の為パッケージはなく、簡易包装となっています 右上の写真にあるシールがテスト品である事を表しています 接着面には布目があり、ラバー自体 はやや厚めですね 国内の布付の一枚ラバーと比較するとこちらの方が若干ソフトな質感に感じました 粒は太めで形状は円柱 軟らかめで、指で押すと倒れま す 「が」 弾みがかなり良くなっている為、倒れてしまう前に飛び出していきます
見た目は通常の「612」との違いはわからないですが、打ってみると劇的に変貌を遂げていました まず一番に驚いた事は前述の「弾み」ですね 1枚ラバーとは思えないほどの弾性とスピードが確保されています 変化系の中では屈指のスピード性能です 球離れがかなり速くなり、コントロールが難しくなっていますねえ これはスピードをと弾みを獲得した影響ですね 一枚ラバー独特のスーッと飛んでいくボールではなく、直線的でシャープな球質が出やすくなっています
次に驚いた事は「滑り」が大きく改善されている事ですね ノーマルの「612」は強いすべりがあり、打球に悩まされましたが、この「612SP」では大きく滑りが改善され、打ちやすくなっています 粒が軟らかめでも球離れが良い為、打球時に潰れて打ちにくい という感覚はあまりなかったですね 角度の調整がシビアなのはノーマルと同様ですが、こちらの方が打ちやすさの面では上ですね
ノーマルの「612」でも独特の変化は出ていましたが、「612SP」では更にクセ球が出しやすくなった印象です スポンジがない影響もありますが、回転のかかったボールの際には粒が軟らかい為意図的に倒しやすく、変化の幅はかなり大きいですね 加えてスピードが非常に速い為、ボールの質はかなりやりづらくなっています 同時にボールを抑える事が難しくなっている為、手元での細かな調整が必須になりますね 打球の際には粒高のように押し込むように打球をすると、粒が倒れかなりの変化が出ます
粒高と表 両方の性質を兼ね備えている為、どちらの技術も身につけていないとかなり扱いづらいラバーです 接触時間を長くするとオーバーしますし、ナックル処理は粒高と同様な処理をしないと落球します ボールに応じて打ち方をガラリと変える必要があるため、ラバーのコツを以下に早く掴めるか ですね クセが強く扱いに苦労はしますが、変化とスピードは抜群です ノーマルよりこちらの方が滑りが少ない分、打って行く事には向いていますね 揺れながら高速で飛んでくるボールは脅威でした 弾みが落ちてしまうと変化の大きい1枚ラバー という印象でしたねえ 使いやすくはなりましたが、対応しやすくなる印象ですね 約一ヶ月程度は弾みは確保されていました
カットでの使用は意外にも「変化が出ない」ことですかね キレは1枚ラバーにしてはまずまずで、弾道も低く直線的なボールが安定して返ってきますが、変化幅は驚くほど少ない印象でした 前陣でボールを受けている方がかなり変化しますね ボールの弾みは良いのでカットが伸びてしまう事が多く、カット用としてより、異質プレー用に向いている印象ですね
扱いはかなり難しいですが、確実に「違い」が出るラバーでした 特に異質前陣ではスピードがある上に変化幅が大きく、非常にやりづらい印象が強く残っています 通常の一枚に比べ、ナックル処理が粒高に近くやりづらい感じはありましたが他の性能が圧倒している為、非常に高性能な変化系1枚ですね 通常の612と比較すると確かに「スペシャル」なラバーに仕上がっている印象でした 1枚ラバーのイメージが大きく変わるラバーですね