ヤサカより長くラインナップされている一枚ラバー「コバルト」には大粒の「X1」とこの小粒版の「X2」があり、前者はスピード性能に優れる攻撃的なラバー 後者は変化と安定性を重視したタイプのラバーとなっています
パッケージは同じなので判別には右下の部分から「X1」「X2」を判別します シートは同じくヤサカの「A-1・2」と比較をすると布目が無いのでラバー貼る際にややクセのあるタイプです 確実に貼るには接着シート等を使用する方が良いですが、ラケットの剥がれに注意が必要です
大粒である「X-1」と比較をするとこちらの方が小ぶりである事がわかります 間隔もやや広めですね 粒の配列はX-1同様に縦目となっています 右側の「JTTAA」刻印の下に「X-2」とあるので、ここでラバーの種類を判別します
X-1とスペックの比較をしていくと、X-2の方が弾いた時のスピードや飛距離はX-1には譲ります これはメーカー表記の通り といった印象です 強く打球した際のスピードや弾き易さではX-1の方が良いです X-2の優れている面としてはブロック時の安定性ですね ボールを止めた際にX-1ではボールが失速せずにスーッと伸びていく場面でも、X-2の場合はコートに収めやすくなっています 弾むラケットで使用する場合はX-2の方がバランスが取り易くなる印象です
カットではX-1の方が表ソフト的な直線的でボールが伸びる球質ですが、弾みの良い攻撃的なカット用で使用した際に飛距離が出ます ボールが伸びるので、微妙な距離感の調整が要求されますね 対して、X-2は飛距離がやや抑えられ、カットをした際にも飛び過ぎる・距離が出過ぎる というのは抑えられる為、安定性とキレを両立させたい場合に適する印象です 低く、スピードのあるボールや攻撃時に威力を発揮するのはX-1 確実性を優先する場合はX-2 ですね
X-1のスピード性能や球離れの早さに対して、X-2は返球しやすく、安定性に優れるラバーです ナックルボールを確実に出し、コートに収める事が出来ます 攻撃性能を重視する場合は大粒バージョンである、X-1ですが、台上からのプッシュや緻密なコース取り、ブロック時の安定性を優先する場合はX-2の方が良いですね カット用としては飛び方や弾道に差があります 飛距離や直線的な弾道を求める場合はX-1 返球とキレを優先する場合はX-2ですね カット時では守備を重視するか攻撃を重視するかで使い分けると良いラバーです
日本製でありながらコストパフォーマンスが非常に良いのでお薦めできる一枚ラバーです ラバーの選択肢としては少ない一枚ラバーですが、大粒・小粒と揃えてあり、プレースタイルによってラバーを選べるのも良いですね X-2の場合は返球の安定性とナックルが魅力の一枚ラバーです