独自の技術である「IE」をスポンジに採用した裏ソフトラバー「ハモンド」シリーズは先行して「α」が登場し、2020年12月現在もラインナップされています この「ハモンドプロβ」は「ハモンドX」同様に後発で登場したものの、既に廃盤となっています ラバーの特徴としては弾性や回転性能は際立ったものではないものの、回転性能に非常に鈍感で影響を受けにくい点があり、高いカウンター性能を発揮するラバーとなっています
パッケージはハモンド系は共通に近いデザインです ハモンドプロβでは緑系のカラーリングが特徴となっています スポンジ硬度はカタログ表記では数値ではなく「ミドルソフト」となっています ハモンドプロαが数値では「35.0°」となっていますが、印象としては同等かややソフトといった所ですかね ラバー単体の弾性に関してはハモンドプロβの方がやや向上している印象です
シートはかなりマットでさらっとしたタイプです 日本製のラバーとしては珍しい質感ですね スポンジはハモンドシリーズ共通のスポンジとなってます プラボール時の打球感では硬さは感じず、打球時に程よく食い込んで飛び出そうとしますが、テンション系の様な極端な飛び出しがなく、扱いやすいラバーです シートでこするには質感の通り厳しく、食い込ませて回転をかけるタイプのラバーとなっています
回転性能はプラボールではかなり厳しい印象を受けるものの、回転に対する影響がかなり鈍感な為、レシーブや回転に対するカウンターやブロック時にシビアな感覚が要求されない点が非常に優れています これによりサーブや複雑な回転に対してのレシーブが裏ソフトとしては非常にやりやすくなっていますね スピード性能も同様に最新のテンションタイプ等と比較していくと厳しく、また飛距離も出すことが難しいラバーですが、程良い食い込みと飛びすぎない飛距離・弾性で強打を狙い打つ事が出来るラバーです 特に対ドライブを強打で叩きやすく、食い込ませて打つドライブと共に強いボールに対する強さが特徴的なラバーとなっています
回転性能やスピード性能に関してはプラボールやノングルーで使うには厳しくなっていますが、回転に対する影響の少なさは特筆すべき特徴で、台上のやりやすさが印象的でした 2球目からの攻撃や打たれた際のブロック、カウンター等で高い性能を発揮します 重量も軽い為、総重量を抑えられる点もグッドです コストパフォーマンスも良いラバーと言えます ネックとなっているのはやはり「廃盤である」という事と、プラボールではベースのスペックが厳しくなってますね 回転性能は特に厳しいので、プラボールに対応したハモンドプロが登場するのであれば、回転性能の少なさをカバーしつつ、回転の影響はそのままに というのが望ましい所です 前陣で打たせて、そのボールを狙うようなプレースタイル向けのラバーですね