海夫の名を知らしめた強粘着テンションラバー「藍鯨」のハイグレードバージョンである「藍鯨Ⅲ」です 特徴的な「紫」のスポンジが黒いスポンジの「藍鯨Ⅱ」とは違った雰囲気を出しています このラバーは「第六天魔王」様からお譲りいただきました ありがとうございます~~~~~ヽ( ´¬`)ノ
粘着の質が均一で、中国ラバーの中では文句なしの品質です 非常にきれいです 後期ロットの藍鯨Ⅱは価格が抑えてある分、品質にややばらつきがありましたが、この「藍鯨Ⅲ」は価格が非常に高価な分、品質面では国内のラバーにも負けていないですね 粘着の保護シートも付いてくるなど、細かな配慮もされています
ラバーはシリーズおなじみ「已打底」です 今回の硬度は「39度」です 打球感は中国ラバーらしさがあるのですが、ややソフトで少し食い込みがあります 藍鯨Ⅱの同じ硬度と比較すると顕著です 已打底は本来の性能が出るまでに若干時間がかかるのですが、このラバーは置く時間が短時間でも性能を十分に発揮する已打底ラバーの中ではあまり待つ必要がないラバーでした 弾性は中国ラバーの中ではトップクラスで、非常によく弾みます 「Ⅱ」が直線的な弾道に対して「Ⅲ」はやや弧線を描く弾道ですね
当初は「ビオンセロ」で使用していましたが、弾みがとても強く攻撃性が非常に高い物となりました 元々カット用としては弾む部類のラケットなので、攻撃用の感覚でしたね 木材のみでも相当弾みます 回転性能はいうまでもなくとてもかかります 適度な食い込みとシートの粘着が抜群にフィットしており、シートで非常に強い回転が出せる印象がありました とても引っかかりのよいシートです 適度な食い込みのあるスポンジとの相乗効果でコントロール性と強力な回転性能が非常に高いレベルでバランスの取れている印象でした また、柔らかすぎない為ハードヒット系の技術もやりやすいのも特徴ですね
ビオンセロでの使用後「ハイパーテックCR」での使用でしたが、従来の中国ラバーと比較すると圧倒的に「劣化」が少ないのも印象的でした 已打底をはがした後でも十分な弾みが確保されており、特殊素材なら「末打底」でも十分実戦的な印象でした 粘着ラバーにしては珍しくあまりラケットを選ばないので「失敗」が少ないのも特徴的です 個人的には木材の方が好きでしたね 打てば弾むのですが、軽いタッチで飛びすぎないので台上等が非常にやりやすく感じました かなり長い期間使用しましたが「ここがダメだ」というような事は皆無でしたね
藍鯨Ⅱのような早い球離れではないので、しっかりと回転をかけたい方はこちらの方がお勧めです 早い打点でスピードを重視する場合は「Ⅱ」のようなタイプのラバーがいいのではないでしょうか ただ「昇級版藍鯨Ⅱ」は球持ちが旧タイプに比べてよくなってしまっていますので、ラケットを選ぶ必要がありそうですが・・・・・ このラバーも残念ながら「昇級版藍鯨Ⅲ」の登場により、廃盤の憂き目にあっておりますが、死角のない優れたラバーである事は間違いありません 一般用でこれですから、使用者の名前が入った「ナショナルチーム用」の性能は想像するだけで非常に恐ろしいですね 重いボールに紅双喜程ではないにしろ「クセ球」もしっかりと出るラバーです 価格に見合った高い性能を有したラバーですね これはホントにすごいです