ノングルー時代を見据えたトップ仕様として登場
「ミズノ プラウディット」

一度卓球市場から撤退し、2000年代中~後半に再参入を果たした総合スポーツメーカー「ミズノ」ですが、現在はシューズを中心に多くのトップ選手たちが使用している事が珍しくなくなりました また、用具ではラケットは「フォルティウス」シリーズ ラバーでは表ソフトの「ブースター」シリーズがコストパフォーマンスと性能の高さで知られる様になっています この「プラウディット」は当時のミズノのラインナップとしてはトップ仕様に位置づけられていたラバーで、スピード性能が特徴的なラバーとなっています

    

パッケージはシンプルなデザインとなっています スポンジは気泡が粗いタイプが主流になる前の物ですね スポンジの色は白色~クリーム系です スポンジ硬度は「47.5°」となっています ラバーがドイツ製ですので、ドイツ硬度の基準としてはトップ仕様のラバーで採用される事が多いスポンジ硬度ですね

    

ラバーの質感はマットなトップシートで厚みのある物へと主流が変わっていく前のラバーで、当時のドイツ製ラバーに多くみられた特有のツヤが特徴です スペックはメーカー表記で「スピード12」「スピン11」となっており、同時期にラインナップされていた同社の「チャージ」と比較すると一段上のスペックとなっています

プラスチックボールでは流石に回転性能は厳しい印象でしたが、47.5°という硬度としては打球感が硬すぎず、フォア・バックを選ばないですね スピード性能や飛び出し・やや直線的な弾道はプラスチックボール時であっても十分に威力を発揮できます ドライブは低い弧線でバウンド後の伸びが良いです 打球時に瞬間的に食い込みがあるので、硬すぎて弾いてしまう というのはプラウディットは少ないですね セルロイド時の場合は更に食い込みが体感できるラバーという印象です 球離れが良い割には極端に弾かないラバーです シートが硬すぎないので掴ませやすいラバーで、これが回転のかけやすさに繋がっている印象です

登場後しばらくしてからトップ選手が使用していたりする実績はあるものの、他社と比較して際立った特徴があったラバーでは無かった為、大幅なシェア獲得 という訳にはいかなかったですね 更に同時期に登場した「テナジー」という、プラスチックボール移行後も絶大なスペックを有するラバーが市場に投入され、瞬く間に席巻したので、悲運なラバーでもあります とはいえラバー自体のスペックは良好です チャージの様なコストパフォーマンス良さと使いやすさが特徴の物からステップアップするラバーとしては良い選択肢であったラバーです

その後回転系テンションである「クエーサー」シリーズが登場し、このラバーをベースにプラスチックボール用として長い沈黙を破り登場した「GF」シリーズがラインナップされていきます コストパフォーマンスの良さと安定性を武器に裏ソフトラバーの方でも「ミズノ」の印象を大きくしていますね プラウディットは回転系テンションが主流になっていく過渡期に登場したラバーなので、ここが不運な点ですかね テナジーの爆発的ヒットもありましたしね スピード系テンションラバーとしては優秀なラバーでしたね