近年では独自の日本製テンションスポンジを採用した裏ソフトラバーを開発する等、卓球市場においても存在感を発揮している総合スポーツメーカー「ミズノ」ですが、卓球市場については一度撤退しています 再参入後もラケットやラバーといった用具は展開していましたが、より本格的な用具がラインナップされており、当時のトップ仕様ラバーとしては「プラウディット」が同社の最上位のラバーと死して位置付けられていました この「プラウディットMF」はスポンジ硬度を42.5°とソフトなものにしており、食い込みの良さがアップした事で使いやすくなったタイプのラバーです
プラウディットが青系のカラーリングに対し、プラウディットMFでは緑系のカラーリングとなっています スポンジ硬度は先に書いた通り、42.5°と当時のラバーとしては中間~ソフト程度です プラボールではソフトなスポンジという扱いですね トップ仕様であるプラウディットは47.5°と当時としては他社が展開していたトップ仕様のラバーと同程度のスポンジ硬度となっています
ラバーのロゴは「プラウディットMF」となってます スポンジに硬度と名前のみ というタイプではないです スポンジに気泡があるタイプでは無いですね このラバーの登場時より後は気泡のあるスポンジや硬いシートが登場してきます この頃のドイツ製ラバーの特徴としてはシートがツヤのあるタイプで光沢の強さが目を引く質感です プラボールに切り替わる初期のラバーの様なマットな質感のものとは対極のシートですね シートはこの頃はまだそれ程硬くなく、プラボールとなってからは主流になっている、硬いシート というのは粘着系を除くと少数でしたね
弾性はプラボールにおいても良好で、軽く食い込んだ後の飛び出しが良く、打っていて気持ちよい打球感となっています FX系のラバーと比較すると打球感が軟らかすぎずに程良く硬さを残しているので、FX系にありがちな球質の軽さは多少軽減出来る印象です 弾性やスピード性能はプラボールでも十分なスペックではありますが、トップシートが流石にプラボール下では厳しいですね シートの引っ掛かりは元々強いタイプでは無く、食い込ませて回転をかけるタイプのラバーですが、回転性能が減退している為、回転に関してはプラボール時では相当に厳しいスペックとなっていますね 軟らかさの割に飛び出しの良さがある事や直線が強い弾道が大きな特徴となっています
当時のトップ仕様のラバーである「プラウディット」の特徴をそのままに使いやすくしているラバーです 程良く食い込み、その後に直線的な球筋で飛び出して行くので、軽い打球でスピードボールが打てるラバーとなっています 当時のFX系のラバーと比較すると威力と使いやすさのバランスが取れている印象ですね スポンジはプラボール時でも使いやすく、弾みも十分確保できているので、シートを変更する事でそのスペックを発揮できそうな印象です スペックとしては上手くまとめているラバーですが、コストパフォーマンスがそれほど良く無かった事や他社のトップ仕様ラバーを無難にまとめた様なラバーで個性的ではなかったので「あえて」という選択肢にならなかったラバーです とはいえFX系の使いやすさと威力の両立が達成されていたラバーですね