超高性能ラバーである「テナジー」の発展形として登場している「ディグニクス」 既にトップ選手が多数使用している実績が示す通り、極めて高い性能を有しているシリーズです ですが、テナジーでは「粘着タイプ」の登場は無く、ディグニクスシリーズでもこれまでラインナップがありませんでしたが「ディグニクス09C」では初となる粘着タイプのラインナップとなります スプリングスポンジを採用したラバーでは「スピンアート」がありましたが、ディグニクスでは「スプリングスポンジX」という新しいスプリングスポンジを採用し、更にプラボール対応という事でプラボール下での卓球に対応しています 際立った回転性能と優秀な弾性を備えた、ハイスペック粘着テンションラバーとなっています
パッケージについては統一デザインなので細かな事は割愛します カラーリングと名前で判断するのがタマス社のラバーの特徴となってますね ラバーにシリアルナンバーを刻印したりする等、ラバーの品質管理や各対策に力を入れています
開発コードは「№209」の粒形状 という事ですね メーカー表記ではスポンジ硬度は「44°」と他のディグニクスシリーズと比べて、硬度が引き上げられている点が大きな特徴です(他のものは40°)また粒の大きさや間隔にも他のシリーズとは若干異なる設計となっており、独自色の強いディグニクスとなっています
打球時の弾性は極めて優秀ではあるものの、軽く打球するだけで飛び出す様な事は無く、比較的テンション系としては弾みが抑えてある印象です 球離れもそこまで早くは無いですね とはいえテナジーやディグニクスのシリーズや他社のトップクラスの弾みを有するラバーと比較して です 硬さや重量はこの手のラバーしてはそれ程ない印象ですね 強いインパクト時にグニュっと食い込むので「掴んで飛ばす」が体感しやすいラバーとなっています 中国ラバーの様な硬さが無いので「粘着テンション系=硬い」というラバーではないです
回転性能は際立って優秀で、シートの影響もあり回転性能は際立って高いだけでなく、日本製の粘着テンションとしては摩擦力と引っ掛かりが限界まで引き上げられている印象です 弾道は弧線がやや大きめでドライブを安定させやすいですね 下がるとやや飛距離が出し辛いものの、これはラケットで十分カバーできる範囲ですし、同じ表現になりますがあくまでも他の「テナジーやディグニクスと比較して」です 回転性能に特化しているだけでなく、前~中陣をカバーするには十分な飛距離やスピード性能は確保されていますね
他のシリーズと比較すると、弾性面や飛び出しの早さといった「打球時に分かる超高性能」は控えめではあるものの、高い回転性能とドライブの安定性の高さ、台上での処理、カウンターといった所で威力を特に発揮するラバーです 飛距離を出すにはラケットで調整する必要はややあるものの、この手のラバーとしては抜群に弾むので、扱いが難しくなります 打点を早くし、ピッチを最重視する場合には注意が必要です ノングルーかつプラボール対応のラバーとしては規格外に回転性能が高く、硬すぎない打球感やボールの掴み方がプラボールを感じさせないですね 粘着の影響も加わり、最高レベルの回転性能を確保しているラバーです また、耐久性が大きく向上しており、テナジーにあった、端からラバーがボロボロと欠けてくる といった事や弾性の劣化スピードが速い という事が軽減されています 特に弾性は激的に劣化する という事が無くなっているので、価格は上がったものの、使用時間が長く出来る様にはなっていますね 価格が極めて高額なので継続的な使用をする場合には最大の問題ではありますが、文句なしの回転性能と優秀な弾みを有する粘着テンションで、他の追随を許さないスペックとなっているラバーですね