已打底の特徴である「皮膜」が存在せず、スポンジに已打底効果を内蔵させたラバーを多く手がける中国メーカー「TUTTLE」ですが、この「55A」は独自のスポンジである「QUANTUM SPONGE」を採用し、そのスポンジに内蔵已打底を施したラバーとなっています シートの改善もみられ、回転のかけやすさが向上しています
パッケージは真空パッケージではなく、通常のタイプですが、ラバーは真空パッケージされています 厚みのあるタイプです シンプルなデザインの物となってますね スポンジ硬度は38度です 打球時に少し食い込み、その後直線気味に飛び出します 他の内蔵已打底タイプのスポンジとの違いは球離れと掴みのバランスが良くなり、回転がかけやすくなっている点ですね
ややロゴが大きめな事以外は見た目ではシンプルな中国系の粘着系裏ソフトです TUTTLE系のラバーは粘着が程よくある割にはスピード重視の物が多く「回転性能は・・・」といった物が多い印象でしたが、55Aでは粘着の効果が多くは無いですが影響しています ここが冒頭で書いた「シートの改善」ですね 粘着テンションらしくなっているラバーです 摩擦力がアップしているので、擦りやすくなっています
独自スポンジの掴みと弾みのバランスは良く、飛ばしやすさと安定性が良い印象を受けます 更に内蔵已打底が搭載されているので、粘着系テンションとしては弾性や飛距離の面で強化されています 球離れはやや早めですが、強い打球でしっかりと食い込ませることが出来る硬度のバランスが良いですね これ以上硬くなってくると、硬さが目立つスポンジとなってきます 硬さのバランスが良いので、ラケットの組合せが難しくなる粘着系のラバーとしては、ラケットを選ばないラバーですね 回転性能はTUTTLEの内蔵已打底タイプのラバーの多くは「薄い粘着があるが回転性能に繋がっていない」というものでしたが、55Aでは改善しています 擦れる様になっている点が大きいですね 中国ラバーとしてみると回転性能は高いものではないですが、粘着ラバーらしさがこれで出てきています
独自スポンジによる掴みと改善された微粘着シートによる「摩擦力アップ」が粘着テンションらしく仕上がっている印象です 擦れる様になっている事でサーブや台上等で回転をつけやすくなっています 直線気味ですが強い打球でスポンジが掴み、弧線は作りやすいタイプなので、極端に直線的に飛び過ぎる という事は無いです ドライブは低めの弧線ですね これまでの内蔵已打タイプを踏襲しながら、一段上のスペックに引き上げられているラバーですね コストパフォーマンスの高いラバーといえます 良好な弾性と均一な弾みはこれまでのTUTTLEの内蔵已打底に加えて、回転のかけやすさをプラスしたラバーです