2018年1月現在ではスワットシリーズ唯一の特殊素材を採用したラケット「スワットカーボン」です 特殊素材「フリースカーボン」を採用したラケットで、カーボンラケット特有の弾きや反発力を有しながらも、響きを抑えて打ちやすいラケットとなっています 尚、「ヤマト卓球」から「VICTAS」と社名が変更され「VICTAS」「TSP」という2ブランド扱いではなく「VICTAS」が展開する「TSPブランド」 という扱いになってます
スワットシリーズの特徴としては独自技術の「SWテック」を採用しています(スワットシリーズ以外ではアルスノーバ等) これは木材をスモークする事により、木材の水分を飛ばす といったものです これによりラケットの軽量化や打球感の調整等が達成されている という事ですね 合板構成は「5枚+フリースカーボン2枚」です グリップサイズはメーカー表記でフレアの場合は「100×24mm」となってます 丸みがあり、細めのグリップです ブレードサイズはメーカー表記で「158×100mm」となってます これはほぼ各社平均的なブレードサイズといえますね
平均重量は「85±g」となっており、この個体では86gなので平均的な重量ですね 板厚は「6.0mm」となっています 特殊素材系のラケットとしては厚すぎず・薄すぎず といった所ですね カーボンラケットらしい反発力や球離れがありますが、カーボンラケット特有の「響き」これが大きく抑えられている点がスワットカーボンの特徴です メーカースペックでは打球感は「ハード」 スピードは「ファースト」となっています スペック通りの印象ですが先述したとおり、カーボンラケットではネックとなる強い響きが抑えられています 反発力が強く、球離れも早めで「カーボンラケットらしいラケット」ではありますが、 ここが大きな特徴ですね 回転のかけやすさを重視するタイプのラケットではないですが、カーボン系としては使いやすい印象ですね
一般的なカーボンラケット系とラバーを合わせる場合はラケット重量は特徴である硬さや弾きのバランスを取る事が難しくなってきますが、スワットカーボンの場合は硬さはあるものの打球感が所謂「ガチガチ」とまでは無く、汎用性の高いラケットとなっています 相性としては球離れの良さや弾きを活かせる表ソフトが良いですが、少し硬さのある裏ソフト等もしっかり飛ばせます スピード性能に関してはカーボンらしく直線的に飛び出すので、回転のかけやすさとのバランスをとる組み合わせが良いですね プラスチックボール対応の裏ソフトラバーは掴みの良いものが増えてきているので、そういったラバーとは相性が良いですね 粘着系の場合はある程度スポンジがソフトな方が良いですね 中国メーカー系のラバーの場合、比較的ソフトなラバーでも多少の硬さや重さがあるので、注意が必要です とはいえカーボンラケットとしてはかなりあわせやすいラケットではありますね
カーボンの特徴は強いですが、カーボンラケットしては扱いやすく調整されており、アウター系で反発力を重視するラケットとしては良いラケットです 響きを抑えているので、打球感は硬めですが打ちやすくなっています ラケットの重量が抑えられている点も大きいですね 「全日本社会人女子シングルス優勝」という実績が示す通り、スペックに関しては申し分の無いラケットです スペック以上に特徴的なのはシリーズ共通ともいえる抜群のコストパフォーマンスですね 特殊素材系のラケットとしては非常に安価な価格帯のラケットですが、カーボンラケットらしさに使いやすさをプラスしているラケットです