スウェーデン製ラケットを手がける「STIGA」からラインナップされている 日本国内仕様のカーボンラケット「SWEDEN CARBON(スウェーデンカーボン)」 です カーボンをベースにしたラケットですが、バランスを重視したタイプのラケットに仕上がっています
STIGAのグリップとしては珍しく木材に染色がされていないシンプルなものですね 合板構成は「5枚+2枚」という、ベーシックな構成です 板厚特殊素材系としては薄めの「5.5mm」となっています 同社の板厚が薄い特殊素材系としては「TITANUM 5.4 WRB」や「CARBO WRB」等があります(日本でラインナップされているもののみ掲載) また、日本国内でラインナップされている同社の特殊素材系ラケットとしては最も安価なラケットです(2015年 8月現在)
平均重量はメーカーサイトにて「85g±5g」となっていますが、今回のものはかなり軽めとなっています 近年のSTIGAはラケットにコーティングがあらかじめ施されており、重大なネックとなっていた「板の剥がれ」に関してはかなり少なくなってきています ラケット自体はハードな打球感ではないですが、カーボン特性が出ているのは「響き」ですね 非常に強いです 打球時に響いてきます ブレードサイズは簡易計測で概ね「155~157 × 150mm」前後です グリップサイズが 縦「約100mm」前後ですね 2010年~ の同社のラケットサイズの規格は大体この辺りの数値ですね
弾性はカーボンを搭載していますが、弾みが抑えてありますね OFF-位 といった印象です 打球時にカーボン独特の球離れがないので、カーボンラケットとしてはコントロールのしやすいラケットです 前述している「響き」がカーボンらしさを最も出している点ですが、弾性や弾道に関してはカーボン独特の飛び方ではないですね 響きの強い木材ラケットで打っている様な打球感です カーボンベースのラケットですが、回転のかけやすいラケットに仕上がっています 一般的な「重い・硬い・球離れが早い」とは異なるカーボンラケットです
ラバーの相性としてはソフトな物と組み合わせると、板の響きがダイレクトに伝わってくるので適度な硬さを持つラバーの方が響きを軽減できます なので少し硬めの方が組み合わせ的には合わせやすい印象です 粘着ラバーの場合はカチカチのスポンジでは相性的には「△」です 已打底のような物である程度スポンジが軟らかくなるケースを除いては避けた方が無難ですね NEO系のラバー等は已打底ですし、ノーマルと比較してスポンジもソフトですから、合わせやすい粘着ラバーですかね 已打底以外では所謂「粘着テンション」の様なタイプの方が極端にソフトなスポンジは少ないので選択しやすいラバーです 表ソフトの場合も同様で中国系の硬いスポンジを持つ物は避けた方が無難な印象ですね 表の場合は技術的にハードヒットが多くなるので、球離れと響きの影響が少ないラバーをチョイスすると組み合わせやすくなりますね
オールラウンドタイプのラケットをベースにカーボンを搭載したトータルバランスに優れるラケットです 響きの強さが好みを大きく分けますが、 カーボンラケットとしてはかなり使いやすいラケットで、プレースタイルやラバーの選択肢も多くある印象です カーボンラケットの打球感が好みで使いやすさ重視 というような場合には良いですね 平均重量も特殊素材系としては比較的軽量でコスト面も優秀です 特殊素材系ラケットですが「木材らしさ」も残っているラケットですね