かつては「紅双喜」「フレンドシップ」等の大手中国メーカーと共に多くの中国代表選手が使用した実績を持つ「GLOBE」ですが、近年では粘着テンションラバーの登場等で遅れを取った影響が大きく響き、存在感が出せていないメーカーとなっています この「999」はオリンピック・世界選手権チャンピオン等が使用してきたラバーではありますが、プラスチックボール対応やテンション等の近代仕様としての999は「GLOBE」としては登場していません(JUIC社の999エリートカリスマ等としてラインナップはあり) 回転性能を重視したラバーですが、軟らかめの日本製スポンジを搭載した事により食い込みが良くなっています ゴクウス相当の厚さ「1.0mm」ですが、この薄さでもしっかりとした食い込みを体感する事ができます
パッケージは今時ではないですが、GLOBEとしては少しだけデザインをしたかな? という風なパッケージです ラバーはそれ程大きいタイプではないので、カット用のラケット等、ブレードの大きいラケットで私用するには注意が必要です スポンジはこれまで多くの種類が登場していますが、いずれも「中国製」ですので「日本製」スポンジを採用したタイプはあまり存在していないですね ただ、表ソフトである「889」系等では「中国スポンジ」と「日本スポンジ」両方が存在していましたので、999日本スポンジ版もそういったラインナップ という事ですかね
シートは説明不要ですね 強めの粘着が特徴の典型的な粘着ラバーのシートです 管理番号が入っていない事からもこのラバーが長くラインナップされている事が分かります スポンジは前述している通り日本製 クリーム系のカラーです スポンジ硬度は「40.0°」ですが、軟らかく食い込ませやすいですね 粘着ラバー特有の硬さは無いです ベースの999は非常に硬いスポンジで旧タイプの粘着ラバーとしては一般的なスポンジでしたが、日本製スポンジでは硬さの問題は完全に解決しています
999は基本的には非テンション系の粘着ラバーなので、弾性よりも回転性能を重視した設計です ただ、特別仕様のラバー(孔令輝仕様ブルースポンジ等)は粘着系のラバーでも若干の弾性が向上しており、球持ちが良い等の改良点が見られます この日本スポンジは価格は普及価格のままで回転性能と使い易さのバランスが優れており、クセの強い物が多い粘着ラバー全体としても使いやすく回転のかかる仕様になっています 1.0という、非常に薄いスポンジですがこの薄さでも食い込み、弧線が作れるのはゴクウス相当のスポンジを搭載した中国ラバーの中では少ないですね
2017年9月現在ではITTF管理番号が入ったラバーは粒高2種類のみの為、999の後継にあたるラバーの登場していません 日本では輸入代理店を努めている「JUIC」社から、様々なタイプの999が登場してきましたが、999を改良・発展させたラバーが「GLOBE」から登場するのが待たれます ゴクウス相当の厚さでありながらしっかりとした食い込みを体感できます クセが少なく、使い易いタイプのゴクウス粘着ラバーですね