大手中国メーカー「729(フレンドシップ)」は長らく「コクタク」が輸入代理店となっており、国内でもラインナップされているメーカーです 729の特徴としては中国ラバーとしてはソフトで使いやすい物が多く、表ソフト等も同様です この「563-1鬼釜」は同じく変化系表ソフトである「563」の派生バージョンで中国でもラインナップされていますが、スポンジを変更した日本市場版が日本ではラインナップされています
パッケージは仕様が変更されており、中国版の物とは大きく異なるデザインとなっています また、中国版は登場時期によってはパッケージが変わります 日本市場版は硬度表記は無く、厚さが「MAX」まで存在しています
563と共通する配列ですね 横目で細い粒 やや間隔が離れています 粒はそこまでソフトではないですが、変化性能が優秀なのが563系の特徴です スポンジは中国系の物は白色系ですが、日本市場版は薄い肌色系のスポンジですね 気泡はないタイプです 押してみると軟らかめの高弾性に近い硬さといった印象ですね
通常の563(中国版)との比較では563の方がソフトな打球感で球持ちも良く、ブロックや変化といった部分での安定性に威力を発揮します これに対し、563-1(国内版)は変化性能を残しつつも、球離れが早くなり、直線的でシャープです また、中国系の変化系表としては均一な飛び方ですね スポンジの影響で表ソフトらしい球質が出せるようになっています とはいえ表ソフト全体と比較をしていくと変化性能を重視しているスペックで、テンション化しているラバーでもないので、高弾性程度の弾性ですね 変化系で少し厚さを落としている事を考慮すると、良好な弾性ではあります
弾きやすくなった反面、中国版563と比較をすると「回転」が少しかけ辛くなっています ですがクセが非常に強く、滑りが強い変化系表と比較をすると圧倒的な使い易さがありますね 揺れる球質と安定性のバランスはかなり良い印象です 563は軟らかいスポンジの効果でボールを抑えやすくなっていますが、563-1(国内版)はスピード系表寄りの飛び方をする変化系表ソフトに仕上がっている印象ですかね スポンジの硬さのバランスが良く、ラケットをあまり選ばないスポンジ硬度ですね
変化系表ソフトとしては変化幅が大きいラバー程クセが強い傾向にある為、使い方に苦労するラバーが多いですが、563系の特徴としては前述していますが「使い易さ」が挙げられます 国内版の563-1はこの使い易さを落とさずにスピードアップを図っているラバーですね 中国版の様に打球時にボールを一旦掴んでから飛ばすタイプではないです 攻撃力がアップしている変化系表に仕上がっており、563の物足りない部分や弾き易さは563-1日本市場版の方が良好です ネックとなるのは入手の難しさやコストパフォーマンスですかね それ以外は変化系表としては変化が出るタイプとしては使いやすいほうですし、非テンション系の表ソフトからの変更も違和感が少ないので薦めやすいラバーですね