紅双喜を代表する粘着ラバーとなった「キョウヒョウ」 様々なバリエーションが登場していますが、タイトルの通り「グレースポンジ」を搭載したバージョンとなっています 一般的なオレンジ系のスポンジと比較して、若干ソフトで弾性がアップしています
非テンション系のキョウヒョウⅡのシートにグレースポンジを合わせている為、パッケージは通常版と変化はないです シートが「旧タイプ」の為、ITTF管理番号がないバージョンとなっています
その為、現在のペタッとした均一な粘着質 というよりは旧世代のベタベタでギラついた粘着が特徴ですね 現在の物と比較すると、その強粘着っぷりは明らかです スポンジは気泡がない密度のあるタイプですが、従来のオレンジ系と比較をすると、比較的軽量で食い込みのある印象です
シートはキョウヒョウⅡですが、スポンジの影響は非常に大きく、弾性面に関しては顕著です 回転に特化したシートだった影響で、弾性が抑えられていましたが、グレースポンジによってこの問題は解決しています オレンジ系と比較して、少なくとも2割程度は弾性がアップしている印象です 打球感はソフトではないですが、打球時に僅かにグッと食い込み、飛ばせる様になっています 中国ラバー特有の非常に硬く、飛ばすことが難しいラバーではなくなっています 重量に関しては若干ですが軽い印象 ですが激的ではないですね
キョウヒョウⅡのネックとなる弾性を大幅に向上していますが、非テンションと比較すると流石に初速やスピード性能に関しては従来型の粘着ラバー といった印象ですかね トータルバランスを考慮すると、後発のキョウヒョウNEOや大手中国メーカーの粘着テンション等の方がストレスなく飛ばす事は可能です 従来型のキョウヒョウ系は弾性が圧倒的に抑えられている上に打球感が極めてハードな為、木材ラケット以外での使用がかなり難しくなります とはいえこの圧倒的な回転量は魅力です 回転のかけやすいラケットに合わせて回転重視のプレースタイル向けです 振っていけるパワーがあればキョウヒョウの持つ回転量、そしてクセ球に泣き所であった「スピード」がプラスされるので、大きな武器となります 粘着テンション系から移行する ということは難しいですが、従来型の粘着からの移行 という点では良いラバーといえますね