ニッタクから登場している新機軸の変化系表ソフトのラインナップである「ドナックル」にはラージ用なども含めると数種類ラインナップされており、粒高に近い特徴を持つドナックルと比較するとこの「スーパードナックル」は表ソフト寄りの特徴を色濃く有するラバーとなっています 変化の大きさはそのままに打ちやすさや弾性面等でより攻撃的なボールが打てるラバーです
ドナックルやドナックル44等といったシリーズのパッケージデザインと基本的には同じですね 真ん中に「D」の文字が大きく目立つ様にデザインされています スポンジ硬度は通常のドナックルと同じ、メーカー表記で32.5°となっています
粒はドナックルと比較するとスーパードナックルの方が大きめですね スポンジは白色系で気泡の無い物となってます 粒が少し詰まり気味で倒れやすい硬さではない為、打球時に安定させやすい点が特徴ですね 粒高寄りのラバーですが、スーパードナックルは表ソフトらしさとのバランスが良く、高速に揺れるスピードあるボールが打てるラバーとなってます スペック的にはドナックルとのスピードの差は僅か「0.25」となっていますが、数値以上の印象を受けますね 打球感はそれ程硬くないですが、球離れは変化系としては良好で、ブロックと攻撃のバランスが取れている印象です
変化系の表ソフトラバーでは変化性能を重視すると代償としてシートが滑るものが多いですが、ドナックルに関しては滑りは皆無で、軽く擦る様な事も可能となっています この点が大きく異なる点ですね 変化性能は優秀で名前の通り、ドナックルや揺れるボールが出せる変化性能を有しています 厚さは今回「中」を使用していますが弾性は良好で、ブロック時に吸収過ぎずにはじける球離れやブロック時に掴みすぎない というバランスが特に良いです 特に攻撃時の打球では変化を重視したタイプと比較すると弾き易い為、この暑さでスピード性能がある程度確保できているのは優れている特徴ですね
ドナックルとの比較ではドナックルは変化系表と銘打たれていますが粒高にかなり近く、打球時に粒が倒れやすいので、プッシュやカットといった変化を活かすスタイルにスピードがプラスされたタイプのラバーです 対してドナックルは先に書いた通り、変化系表らしさに粒高の様な変化性能を加えているので、表ソフトのスピードや弾道に変化が加わったタイプのラバーですね 加えて滑りが皆無で適度に摩擦力がある為、異質の攻撃スタイルからカット主戦スタイルにも適している印象ですね
変化系表らしいラバーですが、圧倒的な使い易さと変化幅、攻守のバランスに優れるラバーとなっています 厚さが「中・極薄・超極薄」と厚いスポンジの物はラインナップされていませんが、厚さの割に弾性は良好です ドナックルよりも攻撃的なボールや表ソフトらしい弾道、球離れを求める場合にはスーパードナックルの方が良いですね ネックとなるのはコスト面ですが総合性能が非常に高く、一長一短の激しい物が多い変化系表においてこのバランスの良さは驚異的です 比較的耐久性も良く、弾性の劣化も緩やかです 非常に優れた性能を持つラバーに仕上がっていますね