ラケットの合板構成を表側と裏側で変える というのは少ないながらも存在していましたが、特注を除き、片側のみカーボンを配する というのは国内流通モデルでは現時点ではこの「レーザーカーボンプレシアスロータリー」のみです(2017年2月現在) コクタク独自の技術「レーザー加工」がカーボンラケット特有の打球感である「硬い・響く」等といった、カーボンラケットが敬遠される要因の部分を大幅に改善し、ソフトで弧線の作りやすい打球感となっています 背面は反発力を抑え、粒高やアンチ等の異質系のラバーを貼る事を主に設計された構成となったラケットです
ブレードサイズはメーカー表記で角丸型の場合「160×140mm(グリップ根元まで)」となっています 他メーカーの角丸型反転式ラケット比較すると全体的に小ぶりな印象です グリップサイズは表記が無かった為、簡易な計測で「88 × 22mm」程度です 攻撃的なラケットは反転式のペンホルダーは少数で、多くはフォア・バックに異なるラバー(粒高・アンチ等)を貼るタイプが主流で、そういったラバーを優先した設計が多く、反発力を抑えたラケットが多数です このラケットでは片側にカーボンを配する事で攻撃的なプレーには裏ソフトまたは表ソフト 木材の方には粒高やアンチ等の変化をつけるラバーを貼る事で、攻撃力のアップが可能になっています
カーボンを搭載していない「プレシアスアタック」にカーボンを搭載しているので、ベースは同じですね レーザー加工の効果でカーボン面は非常に良好な弾性を有しています 合板構成は木材6枚+カーボン1枚です 上板が檜でカーボン面はすぐ下にカーボン、木材 中心はバルサ材です 木材面は檜、加工木材、木材となってます この木材面は粒高やアンチ等のラバーを貼る事を想定している という構成としてはまずまず良好な弾性ですね ALL前後といった印象です カーボン面はOFF程度ですね 非常に軽量なので、両面に厚いラバーを貼った場合でも総重量を抑える事が可能です
打球感はカーボン面は「ハード」 木材面は「ソフト」となっていますが、カーボン面はレーザー加工技術の効果が大きく、カーボンらしさは無い打球感といってよいですね 弾性は良いですが響きは少なく、外側に配されているカーボン系のラケットとしては非常にソフトな打球感です その為、あまりソフトなラバーよりは多少硬めのラバーとの方が打球冠のバランスが取りやすいですね 木材面の方は反発力を抑えてあり、当てるだけで弾き出してしまうことは無いですが、反発が抑えられすぎている という程ではないですね 粒高やアンチ等のラバーの他に表ソフトとの相性も良好です
異なる合板構成の中でも特殊素材を片側にのみ配したラケットは特に珍しく、粒高やアンチ等のラバーを使用する際に裏ソフトや表ソフトでの攻撃力がラケットによってネックになる という問題を解決する事に成功しています カーボン面は打球感がソフトで反発力も良く、カーボン特有の打球感が大幅に改善されている点もグッドです これにより威力を重視したハードヒッタータイプのラバーであっても、打球感のバランスが取りやすくなっています ネックとなってくるのは軽量化による「ボールの軽さ」やバルサ材によるラケットの脆弱性ですね 非常にラケットがもろいので、強めに台にぶつけてしまうと、簡単に抉れてしまう程ラケットの弱さが目立ちます 価格改定で高価格帯に位置するラケットになっているだけに、非常に気を使いますね これはレーザーカーボンも同様です 球質の軽さはラケットの構成からくるもなので、仕方が無いですね 軽くて非常に飛ぶ というのがレーザーカーボンの最大の魅力です 粒高やアンチ等の変化や表ソフトのブロックでチャンスを作り、反転してフォアドライブ、または裏面等、プレースタイルの幅が大きく広がるラケットです