韓国発の卓球メーカー「XIOM」から登場しているスピードタイプのドイツテンションラバー「OMEGA Ⅳ」ですが、これまでのシリーズと比較すると大幅に回転性能が向上しています 「ASIA」は硬く、反発力のあるスポンジでスピードが特徴で、シリーズの正当進化 といったラバーに仕上がっています
OMEGAシリーズは「Ⅰ」は濃い青のパッケージ「Ⅱ」は赤 「Ⅲ」は黒を背景に数字を大きく持ってきているシンプルなパッケージでしたが、この「Ⅳ」からは「Ω」のマークを前面に持ってくるデザインに変更されていますね そしてメタリックな質感となっています 大きく変わった点としてはシートの質感やタイトルにしている回転性能等が大幅に良くなっていますね Ⅲまでは回転性能を犠牲にしたようなスペックでしたが、Ⅳからは回転の方もしっかりと加えられるラバーとなっています
シートの質感がドイツ系らしい、ツヤのあるシートになっています 重量のあるハードタイプスポンジに加え、非常に球離れが早い為、スポンジに食い込ませることは容易ではないです その分破壊力は抜群のスピードボールが放てるラバーではあります メーカー表記の硬度では「48°」となってますね 打球感はドイツラバーの中ではハードですね 使いやすいラバーではないです
弾道はシリーズを踏襲している為、かなり直線的な弾道です ただ、シートで擦れる様になっているので、ⅢまでのOMEGAと比較するとこちらの方が弧線が作りやすくなってますね スピードに関しては非常に優れていましたが、回転性能が非常に厳しいものであったⅢまでのOMEGAですが、このⅣとなってからは「スピード寄りのドイツテンション」という様な位置付けになってます シートの改良は素晴らしいですね 打球感はかなりハードで飛距離が出るラバーの為、扱いの難しいラバー という印象を受けました
弾性は非常に素晴らしく、非常に高いスペックを持っている印象ですね 特にASIAは重量のあるハードなスポンジなので、破壊力重視のラバーですね 弾丸の様なボールで打ち抜くには良いラバーです ですが硬いスポンジと球離れの早さが万人受けではないですね 台上やサーブ等の部分でも飛び出しが強い為、距離の修正で苦労をする印象です、弧線弾道は低く鋭い弾道ですが、安定性の面でややネックとなる球質ですね
スピード性能最優先の従来型OMEGAに「回転性能」を加えています スピード重視のトップ仕様ラバーですが、使いこなすにはパワーが必要なラバーですね 前述している通り「Ⅲ」まで共通している問題としては非常に厳しい「回転性能」でしたが、シートの改良がこのラバーの良さに「回転」をプラスした事は非常に大きな点ですね Ⅲとの比較では「激的進化」レベルです
性能面では回転性能の改善等がありましたが、致命的な欠点としては「寿命」これがかなり短い印象でしたね 劣化のスピードはかなり早いです(1ヶ月前後で大幅な反発力の低下が見られる) 最高の状態で打つことが出来る時間は短いですね 性能は新しくなっているんですが、持続時間だけ全時代的な印象を受けます ここがこのラバー最大のネックですね コストパフォーマンスもⅢよりかなり良くなっているだけに残念です 万人受けではないラバーですが、破壊力は抜群のボールが打てるラバーですね