トップ仕様 硬めでも使いやすい
「adidas TENZONE」 2.0mm

現在、世界ナンバーワンのスポーツメーカーである「adidas」ですが、アパレルやグッズ以外の卓球用品 ラケットやラバーは後発感が強く「特徴的」な用具があまり出てきていない印象でした 参入後しばらくして登場したこの「TENZONE」(テンゾン)はそれまでのシリーズとは趣が異なり、トップ仕様でありながら使いやすさも備えている回転系テンションラバーですね

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adidasのパッケージは最新の物を除くと、基本的にはadidas者の特徴的な「三本ライン」を黒ベースの背景に配した非常にシンプルですが、一目で「adidas」とわかるパッケージです ここまでシンプルでありながら、一目でわかるデザインも凄いメーカーですね

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ラバーはドイツ製で質感は近年に多い回転系テンションの質感をしていますが、「TENZONE」の方が若干打球感がソフトに仕上がっている印象です ドイツ系のトップ向け回転系テンションはシート・スポンジ共に硬く、回転をかける前に飛んでいってしまうようなラバーが多いですが、手元で軽く食い込んで飛び出すので、トップ仕様の中では回転のかけやすさが特徴でしたね

テンション系の中では硬めに入る打球感ですが、前述の通り従来の回転系よりも手元で一瞬食い込むので、回転はかけやすいです 飛距離的には他社のものと比べると短いので、前~中陣での使用が主なプレー範囲になりますね 弾性は良く、厚さ以上に弾いて飛び出すので、スピード性能も既存のadidasラバーと比較して良い印象を受けますね 回転をかけた際の弾道も安定させやすいラバーです 重量が少しある為、ラバーやラケットとの組み合わせ等で修正する必要があります

バックでの使用では少し硬さが強いので、使用するにはある程度の力が要る印象でしたが、軽いタッチでも飛ばせるので、ピッチで押すようなプレーに威力を発揮する印象ですね シートの引っ掛かりと食い込みのバランスは非常に良いラバーなので、回転で押していけるラバーでもあります 強いインパクトの際に掴んで飛び出すタイプなので、ボールをコントロールさせやすくなっている事も従来の回転系テンションと比較してグッドな点となってましたね 回転と強打 どちらもバランスよくこなせるタイプのラバーでした 当てるだけで飛んでいってしまう「暴発」系のラバーではないので、台上や小技等はやりやすくなっています 引っ掛かりが良いので、細かな所でも回転のかけやすさが特徴的でした

ラバー自体の性能は同社のPシリーズと比較するとより実戦的+使いやすさが備わっているラバーです 主に前~中陣でプレーするタイプのラバーですが、弾みの良さと球離れの割に食い込みも適度にあるので、コントロール性能が回転系テンションの中では高いラバーですね 引っかかりも良く、回転性能もかなり向上しています 台上等で飛びすぎてしまうテンション系は多いですが、この「TENZONE」は強いインパクトに対して飛んでいくので、比較的使いやすい印象を受けました 総じて性能が向上していますが、ネックなのは価格帯と耐久性ですかねえ 各社の主力ラバーと比較すると、劣化スピードが若干早い印象を受けますね 特に「弾性」に関しては顕著です シートが幸いにも強いので、回転に関する劣化は比較的緩やかに見えますが、弾みが落ちるのはちょっと痛い所です 価格帯が実売価格を考えるとやや高めなので、「競合」する前に選択肢から外れてしまうのも・・・・・ 良いラバーではありますが、いろいろな意味で「損」をしていますね

adidas社がかなり卓球に対して「本気」で用具開発に乗り出している印象ですが、「adidasでなければならない」という位になるまではもう少しかかりそうな印象ですねえ 回転系テンションとしては使いやすく威力も出ますが、現状では「専門メーカー」の方が価格も安く、試しやすい環境が揃っています 後発メーカーとは思えない開発スピードで追い上げていますが、価格と性能がまだまだ開きがありますね もう少し価格が落ち着いてくると、このスペックであれば「使ってみたいラバー」として選択肢には入ってきますね 最近、ラケットはかなり良い性能で価格も手頃な物が多いですから「ラバー」に関しても手頃でスペックの高いラバーがでてくると卓球における「adidas」のカラーも出てくるのではないでしょうか とはいえこのラバー 前~中陣で安定性と威力に加えて「強打とドライブ」の使い分けはかなりやりやすいラバーでした 更なる進化が楽しみです