国内市場では格安回転系テンションとしてラインナップされている「rhyzm」(リズム)には3種類の硬度がラインナップされており、ラインナップ中最軟のスポンジ である「375」です スポンジはソフトで食い込ませやすくなっていますが、シートのグリップ感や硬さはそのままなので通常のrhyzmと比べ非常に使い やすくなっています
パッケージは共通で、下にある「375」の数字が硬度をあらわしています 価格は抑え目ですが、回転系テンションの特徴はしっかりと持っており、価格に見合わない高性能さが魅力のラバーです 通常のrhyzmの硬度が「48度」に対して「375」は「37.5度」となっており、その差が10度以上もあります
今回は偶然にも赤と黒両方頂く事が出来ました 提供者様には本当に感謝です
ラバーの質感は非常にしっとりしており、引っ掛かりの良いシートです スポンジは通常の物と比べて押すとグッと食い込み、反発してきますね 通常のスポンジはかなりハードで球離れが良いので、主にフォア用としてのラバーとなっていましたが、375では軽く力を入れると食い込むので、フォア・バックどちらでも使いやすくなっています
シートは共通なので少し硬さのあるシートではありますが、スポンジがソフトになったのでバランスが良くなった印象ですね 通常のrhyzmよりも食い込ませる+引っ掛かる感覚が強くなっています かなりグリップしている印象ですね 通常のrhyzmはスポンジがハードな分、しっかりと力を加えないと、回転をかける前に飛んでいってしまうのですが、375ではスポンジが軽いタッチでもボールを捉えてくれるので、回転のかけやすさは抜群です スポンジもソフトですが、サウンド系のような極端な軟らかさではないですし、ボールの質が極端に軽くなるような印象はありません 球離れと金属音も健在ですね スポンジがソフトになった事でスピードが失速する印象もそれ程見受けられませんでしたしたので「単なるソフトスポンジ」に留まっていない所が驚きです
通常のrhyzmがハードヒッター向けなのに対して、375は「万人受け」タイプです 厚さの割に良く弾みますし、掴む感覚が良くなった事で、安定してドライブ系の技術が出来るようになってますね 食い込んだ後の飛び出しはドイツテンションらしく非常に良く弾みます 軟らかいとハードヒット系がやりづらくなることがありますが、ラバー本来の性能が球離れが早めだったので、ハードヒット系に関してはそれ程やりづらくなった印象は無いですね むしろ適度にスポンジが食い込んで飛び出すので、安定性が向上しています 特に台上での打球は食い込む事で安定性が増しているので、通常のrhyzmよりはバックに関しては非常に良い印象を持ちましたね
回転がかけやすくなったことに加え、総合的な性能がバランスよくなっている印象でした 通常のrhyzmは威力は出ますがスポンジがハードな為、食い込ませるにはある程度力がないと難しいラバーなので、375はかなり使いやすいラバーです また、スポンジをソフトにした事でボールの質が落ちるような事が無いので、打球感の調整で硬度を変更できるのは大きいですね シート自体の引っ掛かりは悪くないラバーなんですが、フルに性能を発揮するには「食い込ませる」タイプのラバーなので「375」になった事により、性能を引き出しやすくなった と言う印象でしょうか サーブ・ツッツキ等の「切る」技術に関しては飛び出しが強いので慣れが必要ですが、総じて非常に性能の高いラバーでしたね 価格を考えると「破格の性能」ですね