トップ仕様であるドイツテンションラバー「DNA」シリーズが登場する以前、STIGA社は日本製ラバーを中心にラインナップしており、「CALIBRA」シリーズが一時期トップ仕様として位置づけられていたラバーでもあります ASTERIA(アステリア) SはCALIBRAシリーズ同様に日本製のテンションラバーで、主に初級者向けのラバーとして調整が施されたラバーとなっています
パッケージデザインは日本市場限定という事で、日本の伝統的なデザインである麻の葉文様が前面に来ていますね カラーリングは紫からピンク系のグラデーションが施されており、おしゃれなデザインとなっています スポンジ硬度はメーカー表記で「40±3」という硬度です この硬度はCALIBRA LT SOUNDと同じ硬度となっていますが、打球感としてはこちらの方がやや硬質な印象を受けますね かつてのトップ仕様であった、CALIBRA LTはメーカー表記では「47±3」と表記されています
CALIBRA系のスポンジはオレンジ系のカラーでしたが、ASTERIA Sでは赤系のスポンジに変更されています 打球感は同じ硬度である、CALIBRA LT SOUNDと比較するとこちらの方がやや硬質で弾きの良さが特徴です 球離れが少し早く、直線気味の弾道となっています 弧線の作りやすさを優先する場合はCALIBRAの方が適していますね
軟らかめの硬度でありながら打球感がしっかりとしており、軟らかすぎない点が特徴ですね 軽い打球で食い込む、FX系の様な食い込みよりも少し硬さがあるので、このラバーから硬めにシフトしていく分には良い硬さとなってます 軟らかさがありながら飛び出しも良いので、軽快に飛ばせるラバーです タイプとしてはややスピード寄りのスペックで、回転性能は程々ですかね 程良く硬さを残しながらシートのかかりを良くしている印象です
CALIBRAのテイストを残しながらプラボールに対応させたラバーという印象ですかね CALIBRA LT SOUNDでは物足りない部分をカバーしているラバーです 弾道はかなり変わっていますが、軟らかすぎる・弧線が強すぎる という部分はASTERIA Sでは大分抑えられています スピード性能や球離れによる弾道の影響が大きく出ていますね 台上で確実にコートに回転をかけて返球する事に適しているのはCALIBRA LTですが、攻撃的な球質を作るのはASTERIA Sの方が適している印象です ブロックやカウンター時に弾きの良さがASTERIA Sにはありますね 共通しているのは「ラバーが軽い」という所ですね どちらもテンションとしてはかなり軽い部類のラバーです これにより重量がネックとなる という事は無いですね
CALIBRA LT SOUNDが登場から期間の長いラバーになっているのに対して、ASTERIA Sはプラボールとなってから登場している点やコストパフォーマンスは圧倒的に後者の方が優れています 耐久性は急激に落ちる事は無く、シートの劣化も激的に早い物ではないですね 長く使用できるバーです テンションとしてはかなりコストパフォーマンスが良く、軽量な事やスピードが出しやすいラバーとなっています