老舗メーカーである「アームストロング」から登場した日本製テンションラバー「SH-I」です 表ソフトではアタックエイトに合わせたテンションスポンジ等が用意されていましたが、新規設計でのテンション裏ソフトは長らく登場しておらず、プラボール時代に合わせた裏ソフトとなっています
パッケージデザインは前時代的な雰囲気を漂わせていますが、ラバーの方はプラボールに合わせたものとなっており、しっかりとしたグリップ力と飛び出しの良さが特徴となっています メーカー表記ではスポンジ硬度は「48°」となっています 打球時にかなり掴みますが、球離れは良好で飛ばし易いラバーですね
スポンジの質感は主流になっている日本製テンションのスポンジと比較すると気泡の無いタイプです 見た目では高弾性の質感が強い印象を受けますね テンションラバーとしてはかなり軽量なのが特徴です トップシートは「合成ゴムの配合率を高めにしている」という通り、やや光沢が強く、旧世代のドイツラバーに似た質感をしています ドイツラバー程の強い光沢ではないです 品質に関しては際立った良さ ではないですが、良好といった所ですかね スポンジ・シート共にトップ用の様な硬さや弾きの強さが無く、回転のかけやすい点が良いですね
弾性はハイクラスの物と比較するとやや抑えめではあるもののスピード性能は非常によく、テンションラバーとしてのスペックは十分です かなり直線が強いですがグリップ力の高さがあり、ギュッと掴むので、ドライブがかなり打ちやすいラバーです ループ系の際に飛び出す力が強いので、弧線を重視するタイプでは無いですが、掴みの影響で持ち上げやすく、棒玉になり辛い点が特徴ですかね 直線弾道が強い割にはここが意外な点ですね 回転性能はスピード性能と同じく、メーカー表記では「12」という数値が与えられていますが、回転性能の高さというよりは回転のかけやすさの方が印象としては強いですね 回転性能はスピード性能程のスペックはではない印象です スピード系のラバーとして仕上がっていますが使いやすく、グリップ力の高さがありながらドライブだけでなくスマッシュが打ちやすい という点が大きな特徴ですね あまりないタイプのラバーです
主流となっている回転系テンションとは大きく異なり、独自の進化を果たしたテンションラバーとなっています クラシカルな高弾性ラバーをテンション化した様なラバーです プラボールではボールの影響が大きく出ますが、かなりグリップ力が強く回転はかけやすい為、高弾性からシフトするラバーとしては良いですが、弾道に好みが分かれるラバーといった印象ですね スピード性能は非常に良いラバーで、強打とスマッシュどちらも打ちやすいラバーとなってます 回転性能に関してはかけやすさはありますが、回転性能自体は際立ったものではなく、スピードタイプのラバーに仕上がっているラバーですかね テンションラバーとしては非常に軽量なので、重量を気にしなくて良い点です 当てただけで飛び出し、扱いが難しい というラバーでは無いので台上処理等ではテンションとしてはコントロールの良さがありますね スピードを優先するラバーとしては優秀なスペックを備えています
ネックとなるのはコストパフォーマンスが第一に挙げられますね 他社のトップ仕様と競合する価格帯なのですが、価格の割には という部分が少なくないのでトップ仕様と比較されてしまうと厳しいです 独自性のあるラバーなのでそこが強みではありますが、総合的にはちょっと厳しい印象です また、長寿命化してきている近年のラバーと比較すると劣化のスピードが早く、弾性が落ちてくるスピードが早い点が特に厳しいですね ここはかなり痛い点です とはいえ高弾性的なラバーでテンション化を果たし、かなり軽量である事、グリップ力があり飛ばし易い点等がこのラバーの特徴で、あまりないタイプのラバーです かなり個性的なテンションラバーである事は間違いないですね