薄い板厚 打球感は硬め「STIGA TITANIUM 5.4WRB」

スウェーデンの老舗メーカー「STIGA」のラケットの特殊素材系は様々なものがラインナップされています この「TITANIUM 5.4WRB」(チタニウム 5.4WRB)は名前の通り「チタニウム」が使用されていますが、このチタニウムを「パウダー状」にして特殊な接着を行っている事が特徴のラケットです 似た技術としては各合板の接着に「カーボンパウダー」を接着剤に混ぜたものを使用している「クリッパーCC」等があります

チタニウム5.4WRB  チタニウム5.4WRB (1)

グレー系の色調が特徴的なラケットです ラケットサイズはブレードが「159×150mm」程度 グリップサイズが「80×30mm」程度ですね 中国式はグリップは統一の様ですから、他の中国式とほぼ同サイズとなります 合板構成は「5枚×4チタニウム層」となっており、これが名前に使用されています 板厚は平均が「5.5mm」前後ですね 個体や表記にやや差がありますが、この程度の板厚となってます

チタニウム5.4WRB (4)  チタニウム5.4WRB (5)

チタニウム5.4WRB (3)  チタニウム5.4WRB (2)

重量は平均が「80g±」とSTIGAの特殊素材系の中では最も軽いラケットとなっています 非常に軽量ですが、特殊素材の影響が強く、打球感はハードで手に響く感覚のあるラケットに仕上がっています STIGA社の中では特に素材系らしさのあるラケットですね 薄いラケットの割にしなりが少なく、独特な印象がありましたね

メーカー表記では最も弾みの強い「OFF+」となっていますが、実際に打って他社の物と比較してみると印象としては「OFF-」程度ですかね 打球感はかなり硬めで素材感のあるものでしたが、反発力の強いラケットではないです このような構成なので、ラバーは弾みの良い軟らかめのテンション系や少し重めの物などとあわせやすいラケットですね カーボンラケットのような打球感で弾みを抑えたい場合はこのラケットはお勧めです 粘着ラバーはかなり打球感が硬くなってしまうので、硬度調整などをする必要がでてきます 軽量なので、重めのラバーを両面に貼れるのは大きいですね

フィーリング という面では木を活かす「STIGAらしさ」は薄いですが、素材ラケットを使いやすくしており、硬めで響きが強い独特な打球感はこのラケットらしさですね 軽量ですがボールが軽くならないのはやはり「STIGA」といった所です 弾みがかなりおとなしいので、下がると厳しいですが、軽量なので前陣でピッチで攻めるタイプに向いているラケットです ハードヒット時にかなり響くので、打球感はかなり好みが分かれる印象ですが、食い込みのあるラバーと合わせる事で打球感は調整しやすくなります 軽量ラケットの悩みである「球質」に関してはあまり悩まされる事はないですね

問題点は「板が弱い」事でしょうか STIGAの板はコーティングをしないと剥がれ易いですが、このラケットは特に顕著です ニス塗りを数度繰り返した後、已打底ラバーを使用しましたが、ラバーをはがした際にやや板が剥がれそうな事がありました 幸い重篤にはなりませんでしたが、STIGAのラケットで上板を染色をしているタイプの物では特に弱く感じましたね なので、接着力の強い物を使う際には注意が必要です それ以外では弾みが弱い割に打球感が硬いので、粘着ラバーとあわせにくい という所でしょうか 前述の已打底の件があるので、粘着ラバーは慎重に選ぶ必要がありますね

素材ラケットでも「木材らしさ」あるラケットが多い同社の中では結構異端な印象を受けますね 弾みが抑えてありながらカーボンラケットのような硬い響きのあるラケットなので、特徴的な打球感をしています このよう打球感で飛び出していかないのはかなり珍しいですね その為、硬めのラバーよりソフトで弾むタイプのラバーの方が使い勝手が良くなります 現代のラバーは重く・弾みが良い物が多いので、軽量であるこのラケットとはあわせやすいものが多くなってますね 打球感や弾みの面で粘着ラバーとはあわせづらい印象でしたが、硬度次第で調整は出来るので、打球感に関しては問題はあまりないですね  少し前にあった同社の素材系ラケットを使いやすく軽量にしたような印象です ラインナップされて期間が長いラケットの中では珍しい仕様のラケットですが、ラバーの高性能化に伴い重量が増した為、時代に必要とされそうなラケットとなってますね