紅双喜から登場した非粘着ラバー「金弓3」です 一般的な「中国ラバー」として有名な粘着ラバーを主力とするメーカーでありながら「日本製」である等、紅双喜の中では異彩を放つラバーとなっています
ラバー名に「金」と名のつくとおり「金色」のパッケージで非常に目立つ物となっています 「金弓」の文字部分が強調されており、存在感の際立つデザインとなっています パッケージは真空ではなく、通常のパッケージです
質感は高弾性ラバーに近く、シートの粘着は皆無です かなりサラリとしています シートがサラッとしている割には滑りがなく、打ちやすいラバーですね 同じ「弓」のつくラバー「天弓」と比較するとシート・スポンジ共に硬めで弾力があり、食い込ませるには力のいるラバーです 非粘着で同社のラバーというと「天弓」同様「バック」での使用を主眼に置かれているラバーですが、「天弓」の同硬度よりも硬いため、バックで使用する場合は硬度調整の必要があります 引っ掛かりの薄いシートの為、食い込ませてかけるタイプのラバーですが、前述の硬さの影響がバック用としては難しくさせている印象があります 反発力は天弓よりもこちらの方が良く、距離も出ます 弾き出す感覚が国内の硬めの高弾性と似ていますね 弾性は高弾性ラバー以上テンション未満で前~中陣ではボールが失速する印象はそれほどありませんでした 弾道が低く伸びてくるので、対ラリーに強さを発揮していましたね
特筆すべきは「回転の影響の少なさ」で、相手のボールを利用しやすい事ですね 角度や打ち方によって、球質の変化をつけやすいラバーです その為「対回転」に関するレシーブが安定します ドライブに対して薄く前に振るとボールがバウンド後に伸ばしたりする事が容易です ブロック・ハーフボレー等の厚い当て方では極端に弾みすぎない為、安定させやすい印象ですね ラバー自体が生み出す回転量はそれほど高いものではなく、硬めで扱うには慣れが必要ですが、回転から受ける影響の少なさや回転を利用した変化のつけやすさは大きな特徴です
打球感が日本製のため、違和感はそれほど感じませんでしたね フォア用としては回転力不足ですが、バックでは使い方次第で色々な組み立てが出来るラバーです 天弓よりも力のあるボールを求めるとこちらになりますね 天弓は全体的に安定性重視のラバーなので、カウンターを積極的に狙っていくと金弓の方が弾道が鋭く、低いです 硬めなので扱いが難しいラバーではありますが、守備の際にも攻撃的に使っていく場合はお勧めですね 自分から回転を加えるにはコツと力のいるラバーですが、回転を利用する事は抜群の性能です 現状「ITTF」リストには天弓同様「1・2・3」全てラインナップされていますが、市販は現在「3」のみのようです レシーブやカウンターに威力を発揮する特徴あるラバーでした