スウェーデン製ラケットで知られる「STIGA」 長い歴史を持つメーカーですが、ラバーに関しては主に日本製でランナップされていましたが新たに登場した「DNA」シリーズはメーカー初となる「ドイツ製テンション裏ソフト」となっています この「DNA PRO H」はラインナップ時ではシリーズ最高硬度のプロ仕様としてラインナップされており、ハードタイプのプロ仕様ラバーとして登場しています
DNAシリーズのパッケージは一部を除いて黒系となっています 後続シリーズの「DNA PLATINUM」では、プラチナテイストの背景として登場しています タイトルにも書いていますが、STIGAのシリーズ化されているラインナップのラバーとしては初の「ドイツ製」テンションラバーとなっており、それまで同社が主としてラインナップしていた「日本製」からは大きな転換となっています スポンジ厚は特厚に相当する厚さで「2.1㎜」です
ラバーの質感やスポンジの特徴といった点では見た目には目新しさは無く、ドイツラバーの特徴的な質感といった印象ですね ロゴが大きめなので、貼るラケットには注意が必要です スポンジ硬度はメーカー表記で「50.0°」となっており、ここ最近のトップ用ラバーでは多く見られるスポンジ硬度です ドイツ製としては同じ硬度のラバーの中では比較的重量が軽めな印象を受けます
打球感は50.0°という硬度らしく硬さのある打球感で弾きの強さが特徴となっていますが、シートのグリップ力が相当に高く、弾きの強さがありながらも強い打球でしっかりとグリップするラバーです 先に登場している日本製テンションラバー「MANTRA H」の様な打球感に強いグリップが備わったラバー という印象ですね 弾道は直線が強い傾向のラバーですがこのグリップ力により、弧線が極端に作り辛い というラバーではないですが、特徴としては直線的な球筋とスピード性能が前面に出ていますね 印象としてはスマッシュを多用するスタイルに適したラバーです 加えてシートのグリップ力が高い為、ドライブの際に強い打球でしっかりとした引っ掛かりがあるので、スポンジの反発力の高さの割にドライブが打ちやすい点が優れています また飛距離も良く、下がった位置からも気にならない反発力とスピード性能を併せ持っているラバーですね
このラバーが登場するまではトップ仕様であった「MANTRA H」の様な特徴を持ちつつ、大幅にグリップ力を向上させたラバーです 回転性能や対下回転の持ち上げ等が大幅に向上しており、スピードタイプでありながら、ギュッとシートが捉える打球感を獲得しています スポンジが硬く弾くので、回転をかけるには力のいるラバーではありますが、シートが硬すぎるというラバーでは無いので、スポンジ硬度の割にドライブが打ちやすくなっています が、スポンジの弾きが強い為、弧線や掴みを重視する場合には選択肢から外れるラバーですね スピードやハードヒットを重視するスタイルに適しています 弾みが良く弾きの良さがあるので、台上をはじめとする細かな部分でのコントロールはシビアになってきますね サーブに関してはシートのグリップ力が良い方に作用します 扱い易いラバーではないですが、個性的な球筋やスピード性能に特徴がありますね また耐久性はかなり向上している印象で、弾みの劣化はかなり緩やかです 回転性能を重視したラバーではないですが、ドイツラバーの中ではかなり違いのあるラバーとなっており、違いを出すには良いラバーですね