元中国代表選手が手掛ける新興メーカー「YOUNG SHINE」からラインナップされた粘着ラバー「定天」にはキョウヒョウと同じ様に「オレンジ」「ブルー」の2種類のスポンジのラバーが用意されています 今回はオレンジスポンジです 定天ブルースポンジと比較すると、オレンジスポンジバージョンは硬さは程よく残しながらも軽量で使いやすいラバーとなっています
パッケージは所謂「真空パッケージ」ですね 初期の物と比べると定天の文字がスポンジの色によって違う様に仕様変更されています こちらの方が分かりやすいですね スポンジ硬度は39度ですが、キョウヒョウと比較すると食い込みの良さと軽量さに大きな差があります 中国表記ではオレンジは「橙」となります
見た目としてはキョウヒョウ等の中国系の粘着ラバーですね シートはそれ程粘着が強いタイプでは無いです 微粘着よりもややある程度 ですかね なので摩擦力に関してはそれ程強いタイプでは無いです 擦れない事もないですが回転性能には大きく影響していない印象ですね スポンジは39度ですが、キョウヒョウと比較すると定天はかなり軽量で軟らかい印象を受けます まだ弾性が良く、軽い食い込みの後に飛び出してくれるので、粘着タイプとしては飛ばし易いですね ブルースポンジと比較するとこちらの方がより中国ラバーらしい特徴を残しています
中国ラバー的な硬さを残しつつも軽量で食い込みが良くなっているので、硬さのあるラケットと合わせやすくなっている点が大きいですね ブルースポンジ程の軟らかさが無いので、中国ラバーの良さと軽さ・弾みが特徴となっています 球離れは早くはなく、やや直線気味ですが、弧線・直線が作りやすいタイプです キョウヒョウの様にボールが大きく動いたりする様なクセ球や強粘着の特性を活かした高い回転性能は控えめですが、中国ラバー独特のクセのある球質は有している印象です
回転性能に関してはキョウヒョウと比較すると厳しいですね 擦って回転をかけるタイプでは無いですが粘着の質に大きく違いがある事や回転性能自体に差がある印象です 食い込ませて回転をかける事タイプのラバーですが更に軟らかく食い込ませて飛ばす事を優先する場合にはブルースポンジの方が適している印象ですね オレンジスポンジは中国ラバーの質感や特性を残しながら軽量化を図る・回転性能よりもスピードを優先する といったタイプのラバーです
回転性能ではキョウヒョウには及ばないものの、圧倒的に軽量である事やスピードが出しやすく、ここが大きな特徴ですね ブルースポンジでは軟らかすぎる場合には適度に中国ラバーらしさを残しているオレンジスポンジの方が強く打球しても食い込みすぎる事が無いです 今回は39度ですがスポンジ硬度を上げる事で調整できる点も中国ラバーの良さの一つです またブルースポンジと比較してコストパフォーマンスはオレンジスポンジの方が良くなるので、コスト面でもメリットはあります スピードとクセ球はまずまず良いラバーです ネックとなるのは入手性のハードルがやや高い事ですかね 耐久性はまずまず といった所です 中国ラバーでありながら軽さと使いやすさ・そして弾みの良さが特徴的なラバーですね