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ブランド統合により生産終了「TSP WFSローターS(角型)」

世界チャンピオンを多く輩出した歴史的ブランドである「TSP」が「VICTAS」に統合される事となり、TSPのブランドを冠する用具の多くは全て廃盤という事なります この「WFSローターS」もTSPとして登場したラケットなので廃盤になりますが、VICTASでも引き続きラインナップされる事となっています 木材由来の特殊素材WF(ウッドファイバー)を採用し、木材ラケットの打球感を維持しつつフィーリングの良さが特徴のラケットとなっています

 

  

 

指の部分のコルクは剥がしていますが本来はコルクが貼られています メーカー表記ではブレードサイズは「145×135㎜」となっています 他社の角型のサイズと比較するとかなり縦が短く、小ぶりなラケットサイズです 縦が長すぎないので取り回しがしやすいラケットではありますね グリップサイズは「90×17㎜」となってます TSP系の反転式グリップは太めなので、このグリップに関しては好みの分かれる所ですね 板厚は6.2㎜で、合板構成は5枚+WF2枚 という構成です

 

  

 

  

 

平均重量はメーカー表記で「68±」となってます これは若干重めの個体ですね 製造は安価なラケットとしては珍しく「日本製」です 打球感は木材ラケットと遜色なく、特殊素材で打っている様な硬さや弾き というのは無いですね 軟らかめの打球感で弾み過ぎず扱いやすい弾性となっています 下がるには弾性のあるラバーが必須となってきますが、粒高やアンチといった異質タイプのラバーを使用する場合には守備重視の組み合わせになりすぎる事が無く、攻守のバランスがとりやすい組み合わせが可能になる弾性です メーカー表記では弾性は「ALL+」となっています このラケットの優れている点としてはウッドファイバーの解説にある通り「スイートスポットが広くなる」という所ですね 若干当たり損ねてしまった場合においても、当たり損ねた時にある様な不規則な飛び方や不快な響きの様なものは軽減されており、多少の打ち損じを気にせずに飛ばせる点が優れています

 

硬さのあるラバーとの相性は良く、トップ仕様の硬質なテンション系裏ソフトと合わせても弾み過ぎる事は無いです ラケットの特性であるフィーリングと響きの少なさが硬質なラバーと合わせた際にも弾性の強さを抑え込めるので、回転のかけやすさが向上します ラケットの弾性が控えめであるので、下がって打ち合う様なスタイルではラバーの弾性や飛距離に気を使う必要はありますが、回転をかけて飛ばす事がやりやすいラケットとなっています

表ソフトに関しては極端に軟らかいラケットではないのでラバーは多少選ぶものの、合わせやすい印象を受けます ドイツテンションの様なタイプであれば、硬度の高いスポンジの方がより弾き易いですね 日本製や中国系の硬質なスポンジの方がバランスとしては良いです 球離れはそれ程早いラケットではないので、早いピッチでテンポよく打っていくにはある程度弾性のあるラバーの方が良いですね 軽い打球で弾くには弾性や球離れは控えめなラケットです

 

粒高 これはラケットとの相性は非常に良く、攻守のバランスがとりやすい印象を受けます ブロック時には止まりすぎるという事は無く、プッシュ時には飛距離が出すぎる事が無い という絶妙なバランスですね テンションタイプにおいてもテンションによるスピードアップの恩恵を受けながら安定性を損ねていない点が良いです 台上での処理やブロック、カウンターといった際に変化と安定性を両立できるので、粒高との相性特に良い印象です アンチに関しても同様ですがこちらはより返球や変化といった特性を活かしやすい印象ですね 台上処理は抜群にしやすくなる組み合わせです

 

異質スタイルに適したラケットですが、弾み過ぎないという事は無いので、汎用性高いラケットに仕上がっています 下がるには厳しい弾性ですが、早い打点で打球したさいにも飛びすぎる事は無く、ボールが収まるので、ピッチ重視の攻撃的スタイルに適した印象ですね 特に粒高やアンチといったラバーとの相性は良く、プッシュや強打といった攻撃的な部分と、ブロックといった守備的な部分とのバランスが良いです 特殊素材ラケットとはなっていますが、素材が木材由来なのでほぼ木材ラケットといっても良い打球感です コストパフォーマンスは素晴らしいですが、VICTAS版ではコストが上がってしまったのは残念な所です とはいえ反転式が激減している中、VITAS版でもラインナップに残ったのは大きいですね

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