アタックエイトで知られる日本メーカー「アームストロング」からラインナップされている硬質木材「朴木」を採用した反転式ラケット「鳳凰ペン回転グリップ5枚合板」です かつては7枚合板バージョンもラインナップされていましたが整理されており、5枚合板のみのラインナップとなっています
角丸型のブレードサイズは「156㎜×139㎜±」となってます グリップサイズについては表記が無いですね 角丸型としてはやや長い方ですが、角型程の長さは無いです 80×15㎜程度といった所ですかね 160㎜を超えるサイズが多い角丸型の反転式の中ではかなり小ぶりなサイズとなっています 特徴としては中心材に「朴木」を採用している所ですね 打球感は硬く、独特なラケットとなっています
板厚はメーカー表記で「6.0㎜」となってます 平均重量はメーカー表記で角丸型は「68g±」です このサイズとしてはやや重量がある印象ですね 朴木の影響が重量に表れていますね グリップは細身で握りやすいものの、コルクグリップに厚みがある為、削った方が良いですね
スペックはメーカー表記では「スピード10」となっています 反転式は粒高やアンチといった異質系のラバーの使用を想定したラケットが多い為、弾みを抑えた物が多いですが、鳳凰5枚合板反転式では5枚合板としては良好な弾みを有しており、攻撃的な反転式ラケットとなっています 硬さはあるものの弾きの強さはそこまでないので、球離れが早すぎて打ちづらい というのはないです なので粒高やアンチといったラバーと合わせた場合においてもコントロールが飛びすぎてしづらい という事は無いですね 弾みは5枚合板としてはまずまず良いものの「5枚合板としては」というのが付くので、STIGAのハードウッドの様な硬くて良く弾むタイプではないです
硬質なテンションラバーと合わせた場合では硬さはややあるものの、飛びすぎる事が無いので回転のかけやすさを損ねずに硬さと回転のかけやすさを両立した組み合わせが可能になっています ドイツテンションの45.0°程度のスポンジから軟らかくなってくると、ラケットの弾きが足りなくなってくる為、硬さは十分ではあるものの前に飛ばし辛くなってきます テンション系のラバーは弾むものが多いので弾性面では良いですが、飛ばしやすさの面では球離れの早いラバーや硬質で弾性に優れたスポンジのラバーの方がバランスがとりやすくなります
表ソフトに関しては硬さはあるもののそれ程球離れは早くないというラケットの特性から、ラバーで球離れを求めていく方が良いですね 硬さのあるテンションスポンジや高弾性で弾みの良いものが適している印象です 硬さの割に弾きが控えめであるので強打時に飛ばしにくい面はあるものの、台上やブロックといった小技面でのコントロールに優れる組み合わせとなります 打ちぬく程のスピードボールを求めるタイプのラケットではなく、前陣で攻守のバランスを取るタイプのラケットですね
反転式ラケットとしては攻撃的なスペックとなっており、5枚合板の使いやすさと朴木の硬さが丁度良い弾みとなっています 球離れが控えめなので硬質なラバーとも合わせやすい点が良いですね かなり小ぶりなので前陣での取り回しがしやすいラケットとなってます 朴木を採用したラケットは少なく、また攻撃的な反転式ラケットも少数派である為、貴重なラインナップとなっています 残念ながら相次ぐ価格改定でやや高価格帯になりつつあるラケットとなってしまっていますが、独特な打球感と使いやすさは個性的ですね 前陣でのプレースタイルに適したラケットとなっています